土曜日, 11月 11, 2017

宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<トラン プ訪中で見えてきたのは「お互いが腹の探り合い」

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)11月9日(木曜日)
          通巻第5502号  
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 トランプ訪中で見えてきたのは「お互いが腹の探り合い」
  北のレジューム・チェンジは中国の密かな野望でもあるが、カードを見せない
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 訪韓、訪中を続けるトランプ大統領のもとに飛びこんできたのはヴァージニア州知事選で共和党が惜敗したニュースだった。2018年中間選挙の前哨戦として、トランプ人気が持続しているのかどうかのリトマス試験紙とも言われたが、この手痛い敗北で、心理状態にすこし不安定要素が見られる。

 韓国国会の演説では「アメリかを見くびるな、圧倒的力で解決することも出来るのだ」と北朝鮮への決意を表明しているが、韓国の反応は冷ややか。場外では反米集会、トランプをヒトラーに模したプラカード。その言い分は「韓国を戦争に巻き込むな」だ。
 38度線の視察が濃霧で果たせず、トランプ大統領を乗せたヘリコプターは板門店付近から引き返した。

 ソウルでの米韓首脳会談の成果とは、26分間の文在寅大統領との「商談」であり、FTA見直しを示唆したに過ぎない。
どう客観的に見ても訪韓の成果はない。韓国が米国の路線に立ちはだかったことが鮮明になっただけで、トランプ大統領の不満が鬱積したに違いない。

 北京に入ってもトランプの顔は冴えなかった。
京劇を観劇したものの、紫禁城で習近平夫妻の案内に浮かぬ表情を続けている。明らかに面白くないのだ。
 口をついて出てくるのは「素晴らしい」と褒め言葉ばかりだが、内心、「中国は北朝鮮でアメリカとは協力する意思がないようだ」という習の秘めた思惑を了解できたのではないのか。お互いの腹の探り合いは、何かの解決策を見つけたのだろうか。

 現時点で米中の一致点と推定できるのは金正恩体制のレジューム・チェンジである。この場合、最大のポイントは北朝鮮の核施設を米軍特殊部隊が潜入して完全に破壊してしまうのか、それより先に中国軍が占拠し、北朝鮮の核を中国の管理下に置くのか、ということだろう。

 次に問題として浮かぶのは暗殺された金正男の子、金ハンソルを次期後継として立てようとする中国と、それを容認するかどうかの米国の思惑との衝突と考えられる。
 肝腎の金ハンソルが何処にいるのか。どちらもその居場所を突き止めているはずだが、このカードを明かすことはなさそうである。

 先週、北の暗殺団が中国で拘束されたというニュースが報じられたが、これは韓国製の陽動情報か、攪乱情報とされ、ハンソルはオランドか、ひょっとして米国が保護しているかという情報がいまも乱れ飛んでいる。

 いずれにせよ、トランプ訪中で劇的な成果は果たせそうになく、随行した商業界代表等は、中国とのビジネス拡大に忙しく、貿易交渉での得点あげに関心を深めているのみのようだ。

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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1655回】         
――「即ち支那國は滅びても支那人は滅びぬ」――(佐藤2)
  佐藤善治郎『南清紀行』(良明堂書店 明治44年)

    ▽
佐藤は上海における日本居留民の実態を詳細に示したうえで、「以上説いた處で分明なるが如く、上海の日本居留民は歐米人に比して甚だ資力が劣つて居る」と結論づける。それでも「故近衞公、佐藤正氏等の發意に成りたる對清?育の學校」である東亞同文書院については、「既に卒業して清國各地の會社商店等に從事する者四百五十名。頗る好評がある。現在生二百數十名。皆寄宿生活をなし、意氣軒高でやつて居る」と綴ることを忘れてはいない。

 欧米人については、「本邦人に比して資本を携へ來つて、茲に活動し、又永住する者が多い」。そのうえ彼らは事業の基礎を固めている。たとえば「宣?師などは支那の貧民兒童を集めて慈善?育を施し、或は?會の醵金によりて病院を起し、美名の下に自國の?化を擴げ、勢力を張るが如き」である。さらに学校に隣接した印刷所では、「毎朝數十の支那職工に先づ祈?し讃美歌を唱へしめて然る後仕事に取懸るなど、なかなか基礎のある仕事をなし」ている。やはり彼らの「勢力の侮るべからざるものがある」というのだ。

  そういえば我がジョン万次郎と同じ頃にアメリカに渡り、養子として育てられ、印刷技術を身に着けて帰国し、やがて聖書の印刷で莫大な財産を築きあげ、3人の娘を大財閥(孔祥熙)・革命家(孫文)・政治家(?介石)に嫁がせたのが宋嘉樹(チャールズ・ジョーンズ・宋、或はチャーリー・宋)である。彼は聖書印刷をテコに上海の欧米人社会に取り入る一方で、印刷ビジネスが生み出した莫大な資産とその資産によって育てられた3人の美貌の娘を手に中国社会の最上層中枢に強固な人脈を築いた。上海の欧米特権階層との人脈、3人の娘婿の影響力、そして莫大な資産――ジョン万次郎と宋嘉樹とを比較した時、そこに中国人と日本人の生き方の違いを感じてしまうのだが。

アメリカで受けた恩を生涯を通じて返そうと努めたジョン万次郎に対し、アメリカで築いた人脈をテコに中国社会でのしあがっていったチャーリー・宋。愚直なまでのジョン万次郎に対し、実利に敏(つまりはセコ)いチャーリー・宋。ウエットな万次郎に対し、ドライな宋。アメリカで学んだ英語に生涯を捧げたジョン万次郎に対し、アメリカで身に着けた印刷技術で商売を広げたチャーリー・宋。ジョン万次郎の生涯における日米関係に対し、チャーリー・宋とその一族を通して見えて来る中米関係――ジョン万次郎こと中浜万次郎に対するにチャーリー・宋こと宋嘉樹・・・アメリカというスクリーンに映し出された2人の生涯は、なにやら日米関係と米中関係の歴史を物語っているようにも思える。

  佐藤は上海をぶらつく。

先ずは夜の散歩。「あまり物が見えぬから本國に居る樣に思はれる。生命財産の保護も日本と同一の樣に思はれて、閑靜なる田舎道を散歩せんと言」うと、上海在住者に止められる。それというのも、「彼支那人は晝間はさんざん外國人のために抑壓せられて居るが、夜陰に乘して多人數徒黨を組んで外人の所持品を掠奪する等の事がある」からだ。「外人の所持品を掠奪」した後、彼らは「租界外に逃げる。租界外は租界の警察權は及ばぬ。支那の警察へ頼んでも何にもならない。唯泣き寝入りとなるのみ」。

  そういえば政治=権力に対する彼らの対処法は「上に政策あれば、下に対策あり」だといわれるが、「晝間はさんざん外國人のために抑壓せられて居る」ゆえに、夜陰に乗じて「外人の所持品を掠奪」して外国の領事警察の警察権の及ばない租界外に逃げてしまうというのも、彼らなりの対策というものだろう。

  街では「丈の六尺もある印度巡査が昂然」と立つ。彼らに「睨まれると支那勞働者は身を縮めて通る」。だが「體格はよいが、元氣が抜け、言動は慥かに亡國人である」。
《QED》
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)「言論テレビ」からのおしらせです。番組名 『花田編集長の右向け 右!』
(「言論テレビ」の番組です)に宮崎正弘さんが特別出演します。
放映日時 11月10日(金)22時から
以下のサイトで上記時間は誰でも無料で見られます
http://www.genron.tv/ch/hanada/
(上記時間以外は、会員限定となります)



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(読者の声2) あさって土曜日に迫りました。11月11日、緊急集会「尖閣・沖縄そして台湾」-中国の侵略・覇権を断乎阻止しよう!」が開催されますので、皆様、万障お繰り合わせの上、ご参加をお願いします。
 中国は現在、東シナ海と南シナ海において覇権主義を隠そうともせず大胆な 軍事行動をしています。既に、わが国固有の領土である尖閣諸島の周辺海域に 大量の漁船団、および海監並びに海軍艦船を同海域に派遣しています。
 そして 沖縄における反米軍基地運動は、日本国の同胞たる沖縄県民の平安を脅かし、中国の覇権を許す利敵行為となっています。
 また台湾の自立を目指す蔡英文 政権の発足以後、中国政府は台湾への敵視政策を強めています。 
 私たちはこの危機に対し、日本、台湾、アメリカ、それぞれの立場から現状と連 帯を訴える緊急集会「尖閣・沖縄そして台湾~中国の侵略・覇権を断乎阻止しよう~」を開催いたします。 
                 東シナ海問題を考える会 代表 宮崎正弘
                記
「緊急集会「尖閣・沖縄そして台湾」-中国の侵略・覇権を断乎阻止しよう」
 http://minamishina.sakura.ne.jp/

・日 時:11月11日(土)午後2時(13:30開場)
・場 所:文京区民センター 2階A会議室
     東京都文京区本郷4-15-14 (TEL 03-3814-6731)
     【交通】都営地下鉄:三田線・大江戸線 春日駅 徒歩2分
         東京メトロ:丸ノ内線・南北線 後楽園駅 徒歩3分
         JR総武中央線 水道橋駅 徒歩10分
・基調講演:宮崎正弘(開会の挨拶に代えて)
・講 演:我那覇真子(琉球新報、沖縄タイムスを正す県民・国民の会代表運営委員)
     李  明峻(台湾安保協会副理事長)
     飯柴 智亮(元米国陸軍大尉)
     藤井 厳喜(国際政治学者)
・司 会:三浦小太郎
・会 費:1,000円(予約不要です)
・連絡先:TEL:03-5840-6460
     E-mail:info@minamishina.sakura.ne.jp
・主 催:東シナ海問題を考える会
・協 力:日本李登輝友の会、呉竹会アジアフォーラム
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 宮崎正弘の最新刊 宮崎正弘の最新刊  宮崎正弘の最新刊 宮崎正弘の最新刊   
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<宮崎正弘新刊ラインアップ>
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『西郷隆盛 ――日本人はなぜこの英雄が好きなのか』(海竜社、1620円) 
『金正恩の核ミサイル 暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる』(育鵬社、1512円)
『米国混迷の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』(徳間書店。1080円)
『日本が全体主義に陥る日  旧ソ連圏30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
『トランプノミクス』(海竜社、1080円) 
『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社、1404円) 
『世界大乱で連鎖崩壊する中国、日米に迫る激変 』(徳間書店、1080円)  
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社、1512円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、1620円)

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<宮崎正弘の対談シリーズ> 
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宮崎正弘 v 河添恵子『中国、中国人の品性』(ワック、994円) 
宮崎正弘 v 渡邊惣樹『激動の日本近現代史 1852-1941』(ビジネス社)
宮崎正弘 v 藤井厳喜『韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧』(海竜社) 
宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円)
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円) 
宮崎正弘 v 室谷克実『赤化統一で消滅する韓国、連鎖制裁で瓦解する中国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上4つは1080円) 
宮崎正弘 v  石平 『いよいよ、トランプが習近平を退治する!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック、994円) 
宮崎正弘 v 渡邉哲也『世界大地殻変動でどうなる日本経済』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円) 
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック) 

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<宮崎正弘の鼎談シリーズ> 
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宮崎正弘 v 石平、福島香織『日本は再びアジアの盟主となる』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 
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 (休刊のお知らせ)11月13日から16日まで小誌は休刊となります。
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 宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2017 ◎転送自由。転載の場合、出典明示
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