土曜日, 10月 07, 2017

宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<カズオ・イシグロにノーベル文学賞

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)10月7日(土曜日)
        通巻第5466号  <前日発行>
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 カズオ・イシグロにノーベル文学賞
  二年前に、こんなことを書いていました
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いまや村上春樹より注目はカズオ・イシグロだ 
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 新作『The Buried Giant(忘れられた巨人)』を発表したカズオ・イシグロ氏に欧米から賞賛の嵐が続いている。待望の新作は早くもベストセラー入りし、「タイム」などにも書評が出た。邦訳は4月下旬に早川書房から出版される。
 イシグロ・カズオ氏の日本名は石黒一雄、父親が海洋学者だった関係で5歳の時に英国に移住し、英国の大学で学び、完全に日本語を忘れた。28歳の時に英国籍を得て英国女性と結婚している。

 いまや60歳、還暦を超えた。彼は民族精神が希薄ながら村上春樹氏をライバル視し、来日の折には大江健三郎氏と対談している。もともと若き日のイシグロ氏はシンガー・ソングライターを目指してレコード会社にさかんに売り込みをかけたという変わり種だった。
 彼の文名が知られたのは王立文学協会賞を受賞した長編デビュー作『遠い山なみの光』(ハヤカワ文庫)からだ。長編第3作はブッカー賞を受賞し、アンソニー・ホプキンス主演で映画化された『日の名残り』(同)。これは世界50カ国以上で翻訳された。さらに2005年に発表した『わたしを離さないで』(同)は一転してSF小説だった。

 イシグロ文学の特色は「記憶」であり、悲しい物語の背景には幼い記憶の糸から想像した遠い過去の日本の風景、これらを現代世界に置き換え、南ア、旧ユーゴスラビア、ルワンダの流血などが集合的にパノラマ風に展開される。
少年時代の日本の記憶からサムライの精神を描く新作『忘れられた巨人』の舞台は5世紀頃のブリテン島。侵略者サクソン(ゲルマン)と原住民ケルト系民族との対立、戦争。そしてつかの間の平和を描いているが、登場するのは悪魔、修行僧、凶漢な戦士、面妖な僧侶、円卓の騎士団と、まるでハリー・ポッター風でもある。

「激しい剣戟(けんげき)場面があり、幼年期に日本で読みふけった漫画と好きだったプロレスの影響が濃厚だ」(「タイム」3月9日号)。15世紀の詩『ガワイン卿と緑の棋士』(作者不詳)が追求した純潔と忍耐という隠されたテーマに大いに刺激を受けて想像力に富む物語を紡ぎ出した。

 作風とは異なり、イシグロ氏は快活でお喋り、俗なジョークを飛ばし驚くほど人間味に溢れるという。私生活を明かさず、思索にこもる孤立したイメージの村上春樹や大江健三郎と同列には語れそうにない。

 (この文章は『エルネオス』、2015年四月号からの再録です)
     □◇□み△□◇や□▽◎ざ□◇□き◎□◇    
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(休刊のお知らせ)地方講演旅行のため、小誌は10月8日―9日が休刊となります。 
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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二代将軍秀忠の庶子。三代家光の知るところとなって中央政界に招かれた
四代将軍の補弼役として四半世紀、事実上、日本の大宰相だった人物の評伝

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中村彰彦『保科正之 歴史の裏に真あり(2)』(自由社ブックレット)
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 江戸時代の大宰相と言えば、この人物の右に出る人はいないとまで言われる。
ところが最近まで無名に近い扱いを受けてきた。歴史の枯れ葉の中に埋もれていたのだ。
 理由は第一に西洋史観と近代化という価値観の蔓延により、古き時代の改革には興味を失ったこと。
第二は明治以降の薩長史観が、会津の藩主であり、幕末に京都守護職として薩長に敵対した藩の元祖だから徹底的に無視したことも大きい。
第三はGHQの教育とメディアの偏向、それによって日本歴史が大いに歪められ、正しい日本の歴史が正当な扱いを受けなかった時代が長く続いたからである。
その保科を再発見した中村彰彦は、中公新書で『保科正之』を顕してベストセラーとなった。ついで、保科をモデルに小説も書いて高い評価を得た。
本書は、これらを基礎に、分かりやすく、しかも保科正之の行った政治に現代的解釈を施しての新盤、とくに若い人に読んで欲しい本である。
保科は改めて紹介するまでもないが二代将軍秀忠の側室が産んだ庶子であり、高遠の保科家に預けられ、やがて三代将軍家光の知るところとなって中央政界に招かれ、山形から会津へ配置換え、大藩のあるじとなった。四代将軍の補弼役となって、以後四半世紀、事実上の日本の宰相として数々の偉業を成し遂げた。
 そのなかでも「藩政と国政には、現代政治の先を行っている点が多多ある」
 第一に「貴賎男女の別なく九十歳に達した会津の領民には終生一人扶持を与え続ける、と発令しました」
 まさに国民年金制度の先駆けである。
 ついで「旅人が病みついたときは医者を呼んで治療させよ、その旅人が手元不如意なら経費は藩庁長が出す」とした。これは「一種の救急医療制度」だったわけである。
 ともかく「国民年金制度と緊急医療制度を養老保険・傷害保険とみなすなら、これを初めて国家政策として採用したのはドイツ第二帝国のビスマルク首相」だったから欧州より220年も早かったことになる。
 明暦の大火でも、『疾風にけい草を知る』が如くに沈着冷静にことにあたり、難民救済、江戸の再興計画。犠牲者の慰霊事業をてきぱきと行った。後年、福島原発事故で無謀にも現場にしゃしゃり出て余計なことをやって対策を遅らせるという大失態を演じ、国民から嘲笑された菅直人とはえらく出来が違うのである
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)通巻5465号の「読者の声」で、加藤氏が「希望が予想以上に悪いということだけは間違いないようだ」と述べられているようですが、これは「予期通り」と言うべきでしょうね。
その点、宮崎正弘氏による、自民党大勝の可能性あり、という当初からの冷静な分析・予想に敬意を表します。
これは、「願望」("希望"ではない) と期待を込めての予想ですが、「結果」が出てからでは後解釈になるので、あえて事前に表明しているものです。

   そもそも、小池百合子氏が、国家を背負うほどの人物とは私には思えません。また、若狭某氏などにも、一党の幹部が務まる見識があるとは思えない。
  これからの日本には、人口減、経済縮小の中で、内外ともに(北朝鮮問題を含む外政、深刻な財政問題などの内政) 極めて困難な問題が控えています。
そして、こうした問題は、大衆に"希望"を与えるような言説によって「解決」され得るようなものではなくして、沈着なる判断の下で行われる「抑止」「対決」「回避」「折衝」「妥協」といった姿勢で対応されるべき対象でしょう。
女性アナ上がりのオバさんが率いるガラクタ寄せ集め集団にキャスティングボートを与えられるような問題ではあり得ないものです。
  (CAM)
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宮崎正弘『西郷隆盛 ――日本人はなぜこの英雄が好きなのか』(海竜社、1620円)
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 日本人が好きな歴史上の英雄といえば、西郷隆盛は三傑に入る。西郷は「求道者」であり「首丘の人」であり、思想家だった。
しかしその最期から、維新者、改新家、陰謀家、詩人、軍人(陸軍大将)といった様々な評価があり、毀誉褒貶が続いている。
本書は「現場主義」を尊重する著者が、西郷隆盛のすべての足跡(奄美、徳之島、沖永良部)から西南戦争の敗走ルート全コースをたどりながら、その本当の姿に挑み、西郷の意外な側面が照射される。
とくに西郷隆盛と三島由紀夫の精神性比較を論じた初の評論となった。
https://www.amazon.co.jp/dp/4759315632/


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重版出来!
宮崎正弘 v 河添恵子『中国、中国人の品性』(ワック、994円)
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 「躾」「忖度」「惻隠の情」がわからない中国人の民度、文化の基底の格差から、衝撃があまりにも多い日中文化比較。抱腹絶倒、やがて悲しきシナの人々!
 「躾」という字句を見てエロティックな女体を連想するのが中国人。「嘘」という漢字は中国にもあるが、意味が異なる。中国の嘘は靜かにしなさいという意味でしかない。
 抱腹絶倒の中国および中国人論、見参!
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六刷、まもなく出来!
宮崎正弘 v 藤井厳喜『韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧』(海竜社) 
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 斯界注目のユニークで、しかし予想が的中する国際情勢分析
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たちまち増刷!
宮崎正弘 v 渡邊惣樹『激動の日本近現代史 1852-1941』(ビジネス社)
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リヴィジョナリストからみた近現代史のダークサイドへ知的冒険。増刷出来!
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 宮崎正弘新刊ラインアップ  宮崎正弘新刊ラインアップ
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『金正恩の核ミサイル 暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる』(育鵬社、1512円)
『米国混迷の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』(徳間書店。1080円)
『日本が全体主義に陥る日  旧ソ連圏30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
『トランプノミクス』(海竜社、1080円) 
『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社、1404円) 
『世界大乱で連鎖崩壊する中国、日米に迫る激変 』(徳間書店、1080円)  
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社、1512円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、1620円)

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<宮崎正弘の対談・鼎談シリーズ> 
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宮崎正弘 v 室谷克実『赤化統一で消滅する韓国、連鎖制裁で瓦解する中国』(徳間書店) 
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宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上4つは1080円) 
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宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 
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  宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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