水曜日, 5月 31, 2017

宮崎正弘の国際ニュース・早読み <ビ ットコインの異常というより、狂気の高騰

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)5月31日(水曜日)
       通算第5310号   
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 ビットコインの異常というより、狂気の高騰
  仮想通貨を裏で操るのは、いったい誰? 何が目的なのか?
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 北朝鮮のハッカー部隊がウィルスを仕掛け、その解除に身代金を要求する事件が続発しているが、支払い手段がビットコインである。
 この仮想通貨の代名詞となったビットコインは、このところ、狂喜、異様、目まぐるしい乱高下を繰り返している。

 平成25年(2013)に初めて一単位が1000ドルをつけたが、二ヶ月後には半分の500ドル。中国の投資家が本格参入を始めた2014年には値を戻していたが、この二ヶ月で二倍という大化け。一日の600ドルの乱高下をしめすことがあり、完全な投機市場となっている。5月30日の終値はなんと2253ドル。

 第一にビットコインがコンピュータ犯罪の身代金支払い手段となって、その方面の需要がある。

 第二に中国人投資家が、中国国債のデフォルト(ムーディズが中国債権の格付けをさげたため)、人民元の暴落を見込して、投機に励んでいる結果とも考えられる。

 第三に、ビットコインが象徴する「仮想通貨」は、600ほどが乱立状態にあり、業界の淘汰を仕掛けている集団があるとも言われる。

 しかし経済原則から言えば、通貨供給量の統計とは無関係の、すなわち「M2」という中央銀行の統計にでない通貨が、異次元から算入しているという異常事態をG20は、このまま放置するのだろうか。
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 日本のアカデミズムの西郷研究はここまできた
  西郷の手紙や側近、ブレーンたちの回想などから、客観的事実を積み上げ

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坂野潤治『西郷隆盛と明治維新』(講談社現代新書)
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 来年の大河ドラマは「西郷ドン」(せごどん)、原作があの林真理子。いやはや、いまから出来映えが危惧される。
 客観的に西郷の果たした役割は何であったか? 本書はあくまでも日本近代史の実証追求である。
 概括的な感想を先に言えば、超客観主義。歴史学者としての実証に懸命であることはわかるが、歴史上の人物を動かすのはロゴスではなくパトスである。その熱情、精神に関しての考察が本書では一切ネグレクトされている。
したがってチョー客観的なのである。
しかし左翼の硬直した歴史裁断ではなく、マルクス主義的解釈とは無縁。とくに「軍部独裁と侵略戦争の元祖」などという左翼が戦後つくりだした西郷評価のゆがみを糺し、近代国家をみちびく革命的実践を果たした西郷の実像を追求する。
とはいえ、戦前の「右翼の守り神」的な西郷論とはおおきく距離を置く。西郷こそが近代日本に「議会制」を導入し、封建制の打破につくした最大の功労者という位置づけを科学的かつ実証的に証明して見せる。

 本書のポイントを以下に列記しておくと、
 第一に西郷は「攘夷」にそれほど関心がなかった。むしろ西郷は最初から「開国論」だった。西郷は「国民議会」推進論だった事実経過が、アーネストサトウの回顧録からも推定できる、とする。
 評者(宮崎)から見れば西郷は島津齋彬の薫陶を受け、育てられてお庭番から、薩摩の代表となったのであり、齋彬がいち早く大型船や反射炉をつくったように、西郷は文明の利器には人並み以上の関心があった。
 第二に国家の刷新、新しい体制構想は橋本左内、横井小楠の影響がつよくあり、また西郷は福沢諭吉を高く評価していたとしてその実証文献をたくさんあげているが、西郷の生きていた時代には福沢の『西洋事情』『文明論の概略』はまだ上梓されていない。
 どの著作によって諭吉を評価したのか、不明だとしながらも、その「国際的視野」に西郷は惹かれたのだろうと推測している。
 後年、福沢は西郷隆盛を激賞するが、その『痩せ我慢の記』は勝海舟と榎本武楊への猛烈な批判であり、しかも発表は諭吉の死後である。
 第三に西郷は「海防」には深く傾斜していない点である。
幕末に多くの海防論がでたが、西郷は砲台の建設なんぞより、西洋列強の軍事技術に伍せる産業構造の建設のほうが重要とした。
それには幕末?川体制という諸藩の連立より、中央集権国家への国家体制の変革が重要であり、西郷が努力したのは、そうした政治体制の構築だった。だから西郷は勝海舟よりも、佐久間象山を、もっと高く評価している。

 第四に本書で坂野教授は、従来の安政の大獄の背景を勅許を得ずして条約を締結した伊井直弼の専横、それに反対した勢力への血の粛清だったという見方を覆し、安政の大獄は伊井直弼が、政敵集団である一橋慶喜擁立組の排除にあったとする。つまり後継将軍の選定をめぐる政争とみていることである。
 第五に久光が西郷を遠島処分としたのは、下関に先乗りして待機せよとして藩主の命令にそむき、勝手に京へのぼった僭越行為への怒りという解釈ではなく、西郷が京で、久光が面会・接触さえ禁じた平野国臣と西郷があったことへの処分だったとする。
 第六に禁門の変(蛤御門の変という)では会津と同盟して長州を排除した西郷も、やがて『薩長同盟』へと百八十度態度を翻すが、これは薩摩?川連立から、薩長連立へと『連立相手の組み替え』という政治プロセスとみる。公武合体が後退し、倒幕へと一瀉千里の流れができた。
 第七に「征韓論」で大いに誤解された西郷の真意を迫っているが、この点はすでに多くの類書で解明されている。西郷は征韓論者ではなかった。

 さて本書を通読して、しきりと考えたのは「文章心理学」である。
西郷が諭吉を評価したとか、勝海舟には初対面から「惚れ申した」とかいている手紙を例証に用いているわけだが、書き手の心理は、誰かに読まれることを想定し、周囲を忖度したり意図しての文章の仕上げや練り方がある。行間にこそ真理が隠されている場合もあり、全面的依拠は怖いことが往々にしてある。
 すなわち客観的実証主義の立場は鮮明なれども、本書には精神のレベルでの記述がないことに不満が残る。
それは最終章に西南戦争をたんに「大義なき内戦」と位置づけていることで、この結論には大いなる違和感を抱いたが、紙幅がつきた。別の機会に譲る。

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 ▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS ●読者之声
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(読者の声1)貴誌5304号(5月25日)の「読者(HI生、市川市)」氏の投稿に、
「外交とは二つの背景が必要です。第一に情報、すなわちインテリジェンス、第二に軍事力です。この二つがない日本が、国際常識としての外交交渉をすることには最初から無理があり、ともかく諜報機関の設立強化、軍事力の強化をはかることが先決だと思います」
と宮崎さんが応えておられますが、正にその通りだと受け止めています。
 知的で剛腕なネゴシエ-タ-もいなければ、インテリゼンスビュ-ロ-も無い国。国家・国民を守る「自衛隊」を憲法違反だとし、憲法に盛り込む事に反対を唱えている似非法律学者や、日本国破壊を目論む、「反日」が蠢く「日弁連」。日本国大丈夫でしょうか。
 千代に八千代へと続く「美しい日本国」を護るためには、前述の連中や組織はいの一番に拘束すべきでしょう。
 また英国お得意の二枚舌、三枚舌外交の典型であり、結局は力のある勢力が勝つのだ。とも仰っていますが、ケント・ギルバ-ト氏よれば、「『バカ』に国防を依存する日本人はもっとバカだ!」、と称されています。
 指摘は正鵠を射ているため癪ですが正にその通りで、国防観を逸し安倍総理を失脚させる事だけにしか能が働かない「夜盗」議員たちの体たらくには心底腹が立ちます。反日「夜盗政権」など金輪際御免です。
 「国防なくして国家なし、国家なくして国民なし」。
 パキスタンの故アブドゥル・カディール・カーン博士は、「国防は常に最悪の状態に備えよ」と教えてあるのに「夜盗」の誘導喧伝で、安倍は独裁者だから早く倒さないと日本国が危ない、などと真剣に弁じる輩もいます。
仰天もので腹を抱えて大笑いしました。
 日本の様な民主国家で独裁者など出ませんよ、出ようがありません。いい年扱いて反日の言動に惑わされたら駄目ですよと諭すと、だって皆言っていますよと「きょとん」としていました。
この様な連中が「清き一票」持っているのですから、「美しき日本」の行く末を真剣に案じています。
    (北九州素浪人)



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(読者の声2)貴誌前々号(5308号)の書評に関連して、日韓特許係争についてですが、ボスコについて一言。
 新日鉄がボスコに勝ったのは偶然ではないでしょうか?
「方向性電磁鋼板」は中国にて特許侵害でボスコが訴えられたときに、ポスコが新日鉄からの技術を既にXXXX年に使っていると、証言し、新日鉄の技術を使ったことを自白したためではないですか。
真に偶然の他力本願で、たまたま勝っただけです。
   (KOZO)



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(読者の声3)在日の台湾人の各団体が一致団結し新組織を立ち上げます。
「全日本台湾連合会創立総会」のご案内です。
記
とき   6月4日(日曜)午後六時
ところ  帝国ホテル「孔雀西の間」
参加費  15000円
主催   全日本台湾連合会発足準備会
申し込み 5月30日までに電話(03)3530-0349(杉山)
     メール tehaino@nifty.com




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(読者の声4)「とびっきりの講演会のお知らせ」です。
記
とき   6月27日(火)PM6:00 
ところ  神奈川県民サポートセンター3F 304号会議室
(JR横浜駅西口徒歩3分ヨドバシカメラ裏手)
演題  「世界の構造転換と日本」
講師   多摩大学学長・(財)日本総合研究所会長 寺島 実郎 
定員   先着90名要予約
問い合わせ先 045-263-0055



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(読者の声5)北朝鮮に戻された金正男の遺体ですが、まともに葬られたとは到底思えません。もしかしたら、あのミサイルの弾頭部分に入れられて、飛ばされたんじゃないですかね?
 あり得ますよ、あの国だから。
  (HT生、大田区)
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宮崎正弘 新刊ラインアップ
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『米国混迷の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』(徳間書店。1080円)
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『トランプノミクス』(海竜社、1080円)
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『世界大乱で連鎖崩壊する中国、日米に迫る激変 』(徳間書店、1080円) 
『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社、1404円) 
『中国大恐慌以後の世界と日本』(徳間書店、1080円)
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社、1512円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)

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<宮崎正弘の対談・鼎談シリーズ> 
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宮崎正弘 v 石平 『いよいよ、トランプが習近平を退治する!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 渡邉哲也『世界大地殻変動で、どうなる日本経済』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円)
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上三つは1080円)
宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
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宮崎正弘 v 石平、福島香織『日本は再びアジアの盟主となる』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 
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  宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2017 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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