水曜日, 3月 01, 2017

宮崎正弘の国際ニュース・早読み <メキシコ 国境に壁を築け、トランプ効果で不法移民激減

英会話ならECC外語学院  まずはカウンセリング&無料体験レッスンへ!
専門カウンセラーがあなたにぴったりの学習プランをご提案。
さらに無料体験レッスンと同日に行えるから、
忙しいあなたの英会話への一歩にピッタリです!
http://rd.melma.com/ad?d=60q0qRMol0P0CQxql0BBqoPhv11d4qXq5f9a0bfd
…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─↑ メルマ!PR ↑─…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成29年(2017)3月1日(水曜日)
         通算第5204号 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

 メキシコ国境に壁を築け、トランプ効果で不法移民激減
   その数27%の激減ぶりを示したが。。。
****************************************

 トランプ政権がメキシコからの不法移民締め出し強化に転じて以来、不法移民の数は顕著に減少し、前月比27%(2017年一月速報)。
 全体で27%減というのは数にして31575名、とりわけ南西部の港湾から侵入する新ルートの取り締まり強化によって、この地区では28%の現象、その数は10899名となった。

 メキシコとの国境は東西に長く、もともとオバマ政権も不法移民を取り締まってきた。
 不法移民は二つに大別され、職を求める季節労働者、もうひとつは入国後永住権を狙うもの、この中には麻薬、武器密輸など犯罪組織も加えられる。

 不法移民、じつはメキシコ人よりも、グアテマラ、ホンジュラス、コロンビア、そしてボリビア、ペルーなどからの人々。
なかでも巧妙な手口で目立つのが、メキシコを経由地として米国へ潜り込もうとする中国人が顕著だという。
 
    ▽△◎み□◇▽や□◎○ざ◎□○き○□◇
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 しょひょう BOOKREVIEW 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 グローバル化時代だから逆に日本的経営が世界の注目になった
  蘇る石田梅岩の経営思想

  ♪
伊勢雅臣『世界が称賛する日本の経営』(育鵬社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 いまさら日本的経営のノウハウ解説書かと思いきや、さにあらず。
世界の大手メーカーが参考にしはじめている実態がまず報告される。アメリカからの風圧、あの日米貿易摩擦のおりに、あれほどけなされ批判された「非関税障壁」の奧にあるのは日本の文化に直結する日本的経営だった。
それは合理化、効率化、省力化、なんでも数字、数字。成績、成績のアメリカ的経営とは天地の開きがあった。
 ところがいまでは欧米の優良企業が日本的経営、というよりその哲学を取り入れ、成功しているところが目立ち始めた。むしろグローバル化時代だからこそ、日本人は日本の足下を照射して見直すべきだと説く。
 クライアントが喜び、社会に貢献し、従業員を幸せにしている企業には「単に儲かれば良い」というドライな考えはない。創業者の思いが社風を気づき、企業が創意工夫をとげるから、その企業は進化した。
 こうした文脈で、本書では井深大、本田宗一郎らを見直して再評価し、究極的には石田梅岩の経営哲学に遡及していく。
 著者は欧米でコンサルタントをしているので、ひろく世界企業の現場を見てきた。
 「欧米企業の方が、嘗ての日本的経営の良いところを学んで、元気を回復しつつある」という。
 欧米の「経営書や、経営セミナー、コンサルティングの内容を見ていると、その正体はかつての日本企業が実践してきた日本的経営そのものではないか」というのである。

      ○◎○ □▽◎ ○◎○ 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@

【知道中国 1537回】    
――「支那ハ困リタ國デス何處マデモ亡國ノ兆ヲ帶ビテ居マス」(戸水4)
  戸水寛人『東亞旅行談』(有斐閣書房・東京堂 明治36年)

  ▽
 現地を歩いた戸水は、土地の取得・賃貸、商売など当時の東シベリアでロシア人、清国人に較べて日本人は不当に差別されていたと痛感した。「單簡に言へば日本人は營業の自由を失なつています」。「『ダルニー』に於ても露西亞人は决して日本人を他の外國人と同等の地位に置いて無い」。ロシア官憲のなかには「日本人の贔負をしたいなどヽ旨い事を言つて居ますがそんな言は當になりませぬ」。だから「日本の中央政府の手腕を煩はさねば」ならない。事が起った後で「外交談判など遣りて居ては遲蒔です」。「幾度言つても同じ事だけれとも日本の中央政府は今日でもうんと強く腰をすゑて雄腕を奮ふて善からう」と力説する。「うんと強く腰をすゑて雄腕を奮ふ」という姿勢を支えるのは、透徹した大局観だろう。

  某日の某所。戸水は「露西亞騎兵の訓練を見」る。そこに参加していた「支那の巡査の背を見ると云ふと奉天懷?縣馬隊と書いて有る」。この事実から、戸水は「露西亞人は滿州の騎兵を頤で使つて鐵道の番をさせ支那人の取締をさせているのです」と結論づけた。当時の満州はロシア人の天下と化していたわけだ。

  その満州について戸水は、「平地と天と連なりて茫々漠々たる原野か澤山有」る「滿州を占領するものは寶の庫を掌握するものであります」と力説する。「私が始めて滿州を占領す可しの議論を吐いた時に日本の政治家中冷笑して私の議論を駁?したものがありた『あんな荒漠なる土地を取りても?に立たない』と言つて駁?しました」。だが、こういう議論こそ「『のんせんす』でありました」。「滿州の大半特に東部は至て豊饒です政治家にして之を知ら無なかりたのは迂闊です」と切り捨てた。当時はともあれ、現在でもなお多くの、いや大部分の国会議員センセイ(敢えて政治家とはいうまい)が「迂闊」なままに振る舞っていることか。

  さて戸水の旅は満州王朝の古都の奉天へ。

 「奉天には支那の将軍もあり副将軍もありて支那兵が數萬ある樣に聞いて居ましたが」、実際に目にしてみると、「支那人は澤山ありても其武器は概して?に立た」ない。「滿州西部に於ける露西亞兵の重なる根據地は奉天に在るものと見え」、それゆえに奉天においてはロシア人が許可する以外の武器の携行は不可である。だから「支那兵の武器は馬賊の武器に劣ると云ふことです」。ここからも戸水は「滿州は矢張り露西亞の權力の下に在ります」と念を押す。

  やはり「寶の庫」であるゆえに、満州は将来の日本にとってこそ「寶の庫」。ならば、このままロシアの振る舞いを拱手傍観しているわけにはいかない。だが「之を治むるには小心翼々ではいけない是迄の日本流ではいけない矢張り大膽で豪放で露西亞流で遣らなけれはなりませぬ」。

 ここにみた戸水の考えで現在の北方返還交渉を形容してみると、「大膽で豪放で露西亞流」の権化のようなプーチンに押しまくられるばかりで、押し戻す妙案が浮ばない。如何にすれば「小心翼々」を、「大膽で豪放で露西亞流」に変質させることが出来るのか。少なくとも日露戦争当時、日本人は国を挙げて「大膽で豪放で露西亞流」で戦って勝利した。ならば、この遺伝子を呼び覚ますことができるはずだ。

 だが、「今後日本に於て何事を爲すにしても世界の大勢に通して居なければなりませぬ特に東洋の事情に通するのが必要だと思います」と、戸水は軽挙妄動は厳に慎むべしと釘を刺すことを忘れてはいない。勢いだけの匹夫の勇は屁の役にも立ちません。
 旅は一気に北京へ。
戸水の第一声は、「支那に居りて感じたのは政治改革の困難です」との断言だった。

      ▽△◎◎ヒ□◇▽イ□◎○ズ◎□○ミ○□◇
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ♪
(読者の声1)第50回国体文化講演会のお知らせ
 明治日本とは何であったのか 「歴史通」や「Voice」でおなじみの著者が語る!
 憲法制定を始めとする国政改革は社会に何をもたらしたのか。明治維新から150年を迎えようとする今日、予断に基づくことなく事実を通じて真実に迫る。
記
日 時 平成29年3月3日(金)18時30分 開始
場 所 学士会館  302号室 (東京都千代田区神田錦町3―28)
講 師 宮田昌明 氏 (文学博士(京都大学)/近現代史研究家/一燈園資料館「香倉院」/里見日本文化学研究所客員研究員)
演 題 明治国家の建設と国民社会の諸相
会 費 千円 (事前申込不要/日本国体学会正会員・護持会員は無料)
主 催 日本国体学会

〔講師略歴〕(みやた まさあき)昭和四十六年生まれ。平成四年京都大学文学部卒業。文学博士(京都大学)。大阪経済法科大学、帝塚山大学で非常勤講師を務める傍ら、一燈園資料館香倉院に奉職。主要業績に『英米世界秩序と東アジアにおける日本――中国をめぐる協調と相克 一九〇六~一九三六――』(錦正社、二〇一四年)「再考・済南事件」(『軍事史学』(二〇〇六年九月)『西田天香』(ミネルヴァ書房、二〇〇八年)ほか。『国体文化』でも「戦後世界秩序、東アジア情勢と日本――米ソ対立下の中国の動向をめぐって」(平成二十五年三月号・四月号)「日本史の中の天皇」(同年十月号・十一月号)「日露戦後から支那事変に至る日本の内政と外交」(平成二十七年六月号)や「歴史通」や「Voice」などで健筆を奮うとともに、「国体文化」では「歴史と今後を見つめる」を連載、時局問題を切り口にしながらより深く歴史に根差した問題解決策を探る論が好評。
 


   ♪
(読者の声2)世界情勢が激変するなか、既存のマスコミの報道・分析はまったく対応できていない実情があります。ちかごろは戦前から昭和の本を主に読んでいるのですが宮崎市定の「遊心譜」(1995年 中央公論社)は面白い。
 京都帝国大学で東洋史を学ぶ宮崎市定、1920年代なかば、対華文化事業で華南視察に行くも、古いものに興味のある彼に上海は新しいものばかりでつまらない。
そんな上海で、ただ一つ古い人間が住んでいる。南海康有為その人である。
指導教官にくっついて訪問した康有為を目にして、「此の家の主人康南海齢已に六十余、中国大人にありがちな堂々と太った赤ら顔の好々爺である。別に前からどんなとは予想はしてなかったが、之が歴史に出て来る康有為とは一寸様子が違うような気がする」と醒めた描写。西本省三(白川)氏の通訳で康有為の話をまとめると、「中国は帝政を復活するの外なし。
民国となりてより動乱に日もこれ足らず。共和は中国に適せず。古来清朝ほど善政を布きたる朝廷なければ人民は決して其の徳を忘れず」と復辟を楽観視している。
こういう現地事情があったればこそ、満洲国での溥儀擁立が行われたのだろうと思われますがどうなのでしょう。
 京大東洋史の先達として桑原隲蔵(じつぞう)を取り上げています。桑原隲蔵は京大東洋史学者・教授、息子はフランス文学の桑原武夫。その業績として「蒲寿庚の事跡」という宋代のアラブ人の事跡研究を上げ、戦前の中国では二大書店から漢訳され中国学会から大歓迎されたという。

明代の鄭和の遠征がかつての通商拠点への親善訪問に過ぎないという説を読んだことがありますが、南海貿易におけるアラブ人の活躍はインドネシアからフィリピン南部までイスラム化したことを見れば明らか。
 貴誌書評 福島香織『孔子を捨てた国 現代中国残酷物語』(飛鳥新社)にでてくる中国人の食人の風習にも触れています。
桑原隲蔵全集のなかでの「支那人間における食人肉の風習」を紹介していますが、これは国立国会図書館デジタルコレクションで読めます。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1176012
コマ番号188から。

 この四月二十七八日の諸新聞に、「目下露国の首都ペトログラードの食糧窮乏を極めたる折柄、官憲にて支那人が人肉を市場に販売しつつありし事実を発見し、該支那人を取押えて、ついに之を銃殺せり。」という驚くべき外国電報が掲載されてある。
私はこの電報によって、端なくも、古来支那人間に行わるる、人肉食用の風習を憶い起こさざるを得ないのである。
 
ロシア革命のさなかに首都のサンクトペテルブルクに中国人がいたことさえ意外なのに、その中国人が人肉販売していたということが大正時代に報道されていたことにも驚きます。桑原隲蔵は、「中国の古典で支那人の長所を会得するのももちろん必要であるが、同時にその反対の方面をも、一応心得置くべきことと思う。支那人間に於ける食人肉風習の存在は、決して新しい問題ではない」と指摘しましたが、文化大革命でもやはり食人は行われました。

 唐代末の黄巣の乱では賊軍は長安没落後、糧食に乏しく、毎日沿道の百姓数千人を捕え、生きながら之を臼にいれ、杵砕して食に充てた。
この時討手に向った官軍は、賊軍を討伐するよりも、彼等の糧乏しきに乗じ、無辜の良民を捕え、之を賊軍に売付けて金儲をしたという。
 中国人と日本人、食人の風習については絶対に理解し合えないですね。
    (PB生、千葉)

□◇◎
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ■ 宮崎正弘の新刊案内 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
♪
宮崎正弘 新刊ラインアップ
*************
『トランプノミクス』(海竜社、1080円)
『日本が全体主義に陥る日―旧ソ連邦・衛星国30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
『世界大乱で連鎖崩壊する中国、日米に迫る激変 』(徳間書店、1080円) 
『トランプ熱狂、アメリカの反知性主義』(海竜社、1404円) 
『中国大恐慌以後の世界と日本』(徳間書店、1080円)
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社、1512円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)

♪♪♪
最新刊対談本の三冊
*********
宮崎正弘 v 渡邉哲也『世界大地殻変動で、どうなる日本経済』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円)

♪♪♪♪
<宮崎正弘の対談・鼎談シリーズ> 
@@@@@@@@@@@@@@
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 室谷克実『日本に惨敗しついに終わる中国と韓国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、以上三つは1080円)
宮崎正弘 v 宮脇淳子『中国壊死』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
**************

宮崎正弘 v 石平、福島香織『日本は再びアジアの盟主となる』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 
    ◎□◇▽□○◎□○  ◇◇◎○◎○□□▽▽ 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2017 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

───────────────────────────────────
■今回の記事はいかがでしたか?
 下記ページより、あなたが記事の評価を行う事ができます!
  http://melma.com/score_l0A0RQ8qg02Bbo1hb1Kd9qIqf9516c15/ 

□このメルマガのバックナンバーやメルマガ解除はこちら
  http://melma.com/backnumber_45206/ 
□その他のメルマガ解除や登録メルマガの検索はこちら
  http://melma.com/contents/taikai/ 
───────────────────────────────────

0 件のコメント: