日曜日, 5月 22, 2016

MatLabとOctave

ところで、Theoristで行列計算しようとしても、行、列の追加が思うようにいかず、Live Mathを注文したのだったが、まだ届かず、金曜日になって発売元からットラブルがあって、現在遅れておりますとの通知が来た。アマゾンへ頼んだ梶原教授の本はやっと来週火曜日以降に届くと連絡があった。

それで、データを指し変えて計算させようとしてデータを見て驚いた!。なんと、現代数学社の小林教授の多変量解析データの例題と全く同じではないか!。元の日付を見ると上書きされて今年の日付になっており仕方なく触っていないもう一台のマックにある日付を見た。
すると1995年8月15日の作成になっていた。これにはびっくり。現代数学社の例題の数字は1999年発行、雑誌に投稿していたのは一年ほど前だというからそれより3年前にはこのデータの数値が少なくともBasic数学という雑誌には出ていたことになる。
  それで思い出したのだが、このころ著者名は忘れたが、重回帰分析のいろいろな簡単な計算方式の解説特集があって、かなり関心を持って読んだ記憶がある。

行列を使った文字式だと、こんなに簡単な数行で解決するのかと感心した記憶があるから、多分その時のデータを使ったものと思われる。

当時はMSDOSのBASICプログラムで結果を見ていた時代の名残でまだ表計算のエクセルしか他に手段を持たなかったので試しに行ったものと思う。指導教官が、もう研究も試験地も忘却の彼方になってしまい、今後の対応はできませんと正直に手紙に書いてきたのも、頷ける。だから思い立って手元に検証する手段がないと1日でも無駄に過ごすことになる。

それで仕方なく動かない(動かせない) MatLabからいろいろとメールが届くので、電話で今の所まだ動かないんですが、とサポートに電話してみた。するとすぐに出てくれて、状況を話したら、ネットからダウンロードしただけでは、お試し版のライセンス番号が付いておらず、こちらから改めて送ります、との返事が来て、MathWorks JapannのカスタマーサービスのGeri Gerileさんから丁寧なメールが来て、それとは別にもう一度ファイルとTrial IDが送られ、起動できた。

会社のPCでもヤフーなどを開くとMatLabのお試し版の宣伝がやたらと目につくようになって、気にはなっていた。

起動しないので、もう一度電話し、マックのシステム環境設定のセキュリティーとプライバシーを開けて、というところでそうだ、自分で設定できるんだと思い出し、一般の部で全てのアプリケーションの実行許可のラジオボタンをクリックして、Mac Apple Storeからのアプリケーションのみを実行を外せばOK。やはり老化は否めない。
最初はこんな感じでかなり戸惑ったが、なんとかなった。


早速軽く肩慣らし。なぜかRの画面と似ている!。ただ、トライアル版ゆえに今日も残りあと28日で終了と出る。

それまでに使いこなせたいが、こんな広告も見つけた。
なんと、新規購入は無理と思っていたが、こんな方法もあるらしい。ホビーに限定すればいいらしい。

さらに調べていたら、

これで、使える例を覚えようとしたら、Octave、Scilabなどの互換システムがある。
とある。

どこかで話題の偉いと自身で思い込んでおられるらしいお方(同齢)同様、フリーならばやはりありがたい。

昨日、出社した折にPCに入れてみた。なんとか起動している。これは最新版だが、マック版も当然あるが、OSのバージョンでダウンロードが微妙に違い、マックにはまだ入れていない。ちなみに、Octaveとはオクテイブというらしい。


ちょっと見るとRでの演算とほとんど変わらない。今まで、梶原教の影響下で、Theorist
Mathematicaしか目がいかなかったが使える環境ではこだわらないようにしたい。

ここで最近の実行例。


ついで携帯で確認したWolframAlphaで実行した例。

1999年の版でも現代の版でも結果は同じ。

ここで、昔の教科書を中古版で購入した図版を載せる。

林木の枝の呼吸量推定の一般式をこの著者は以下のように一般化した。
これはページの関係で前半部分だけである。
後半分はこれである。

これは、枝の直径階分布がこの著者が主張したようにアカマツなどの樹種で、両対数関係で傾きがー1.5の場合である。

呼吸量と枝の直径との関係が

こうした関係式で現わせる場合の式であり、原報では163式と成っている。αが1.5で式が163式の場合の結果として出ているのであるが、2−1.5=0.5であるからMathematicaでの例のようにIntegrate[Sqrt[x]/(a x^2 + b) , x]の部分がどうしても出てくる。

その結果は形の基本形は似ているが、数値計算した場合は出力がこの教科書通りの式に代入すると結果がマイナスになってしまう。それで、この教科書の出力はミスプリかあるいは元の積分変換が間違いということになる。

同じスクール系の人が積分辞典を引用文献にあげていたので、その時点ではミスがあったと思われる。1999年で積分辞典の表記は50%以上違っていたと発表されたからである。

この教科書は今でも現存しているが、後続の同類書籍ではこうした点は省かれていて何の言及もない。

幸い、アカマツでは、この式を使うチャンスがなく、αのあたいも2前後、呼吸量の計算にも一切関係しない。


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