日曜日, 12月 06, 2015

宮崎正弘の国際ニュース・早読み (西村眞悟の時事通信)

─…─↓ メルマ!PR ↓─…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─
日本最大級のビデオ・オンデマンド!U-NEXTでは、映画・ドラマ・
アニメなど、日本最大級のラインナップが定額見放題でお楽しみ
いただけます!配信本数は50000本以上!人気のアニメやドラマ、
話題の新作などがあらゆるデバイスで楽しめます!
http://rd.melma.com/ad?d=g0K06RWjA0g0WQsqg0hyFpdJU1Kdtqyq3af9cf1c
…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─↑ メルマ!PR ↑─…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)12月6日(日曜日)
         通算第4741号  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ♪
中国富豪の激しい浮き沈み
@@@@@@@@@@@@
            宮?正弘

 (本文章は「北風抄」(北国新聞、11月16日付けからの再録です)


  △
 はたして逃げ切れるか?
 「中国不動産情報センター」の調査結果に拠れば中国大手不動産企業45社のうち、75%が減益となり、25%は赤字経営に陥ったという(10月14日)。
 「売れ残りの在庫処分には8年から10年を要するだろう」と不動産専門家はみている。
 北京では不動産の売れ残りが新築ビルの30%を占めるとも見られ、当局は頭金の低減、各種ローンの延長など、泥縄の対策を講じているが、まったく焼け石に水だ。
 工事中断のビルが目立ち、夜はゴーストタウン化していることは、いまや世界周知の事実である。
 不動産取得税、取引税で成り立っていた地方政府は歳入が激減しており、これは中央政府の歳入激減に繋がる。「中国の財政危機は過去三十年で最悪」(張智威ドイツ銀行ストラテジスト)。
 なにしろ売れ残りだけでも、NYマッハンタンのテナント総面積の六倍というのだ。
 このバブル破綻を早くから予知し、ピークのときに中国大陸で開発しためぼしい物件全てを売却して英国で不動産開発に乗り出したのが香港財閥第一の李嘉誠だった。李はうまく逃げ切った。
 残る富豪らはどうしたか?
 大連に本社がある「万達集団」は伝説の起業家、王健林が率いる。王は習近平に近い政商でもある。
 万達集団は不動産ビジネスで急成長したが、王健林はバブルが始まる前から、不動産部門の比重を劇的に減らし、米国の映画館チェーンを買収し、ハリウッド映画界への進出を目指して映画製作会社の買収を物色した。
 また深センでも中国最大の映画館チェーンである子会社を上場させ、さらに香港では巨大なショッピングモールを建設し、あまつさえ上海などにディズニーランドを模したアミューズメントセンターの経営に乗り出した。
 中国のヤングに焦点を当てて娯楽産業への投資を増やし、つぎにスポーツ施設の建設を始めるという多彩な、新鮮なビジネ・モデルを構築してきた。
 このように王健林は中国経済の次の着地点を誰よりも早くかぎ出して強気の投資を繰り返してきたのである。
 KFCは中国子会社に売却し、米国本社は撤退を決めたが、逆に店舗を増やすのはスタバなど、つまり今後の中国は中産階級以上のエリート層がまだまた消費意欲ありと踏んでいるわけだ。
 上海株暴落と人民元切り下げを契機に外国資本はほぼ一斉に中国から撤退態勢にはいり、海外華僑のあらかたは資金を引き揚げた。
 げんに日本の財界は数年前から「チャイナ・プラス・ワン」を標語に中国での生産活動を縮小もしくは撤退し、アセアン、インドへ進出を加速させてきたが、逃げ遅れた企業も夥しく、上海株暴落に連動してJFE、コマツ、資生堂、伊藤忠などは株価下落に見舞われた。
 『フォーブス』中国版の今年度富豪第一位は「万達集団」の王健林だった。独特の収獲とカンが冴えているようである。

  ▽□○□ ◎▽□○ ○△□◇ ○◎□◇ 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@

【知道中国 1331回】   
   ――「市店雜踏、穢臭衝鼻、覺頭痛??」(岡72)
    岡千仞『觀光紀游』(岡千仞 明治二十五年)

  △
 ここでオーストラリアにおける中国人の歴史を、簡単に振り返っておきたい。
 1847年に約3000人、翌(48)年にはマカオから120人が華工(中国人労働者)として渡っている。じつは、それ以前、かなり早い段階から中国人商人がオーストラリア北部に到達していたともいわれる。中国側が語る歴史だから若干、いや相当に割り引いて考える必要もあろうが、オーストラリア北部とインドネシア東部は地理的には「一衣帯水」の関係にある。ジャワ島東部の要衝で、中国式漢字地名表記で「泗水」と綴るスラバヤが古くは宋代からの既に中国人の街であったことを考慮すれば、相当に早い時期からオーストラリアに移住していたとする説も中国人特有の歴史的大ボラといえそうにもない。ならば、そのうち中国式超身勝手強欲思考によって、「オーストラリア北部は元来が中国人商人による交易圏に組み込まれていたわけだから、あそこも我が領土だ」なんて言い出しかねない。何とも厄介極まりない話だが。

 じつはアメリカ西海岸でゴールドラッシュが起こったことで、大量の華工が太平洋を渡ったわけだが、1851年にはオーストラリア東南部(ヴィクトリア州、ニュー・サウスウエルズ州)でゴールドラッシュが起り、これまた福建・広東辺りから華工が大挙して押し寄せている。二木が語った「四十萬戸」は、この種の労働者を指すと考えられる。ところで中国人はアメリカでのゴールドラッシュの中心だったサンフランシスコを「旧金山」と漢字表記するが、それはオーストラリアでのゴールドラッシュに先んじたから(「旧い」ということ)であり、それゆえにオーストラリアは「新金山」ということになる。

 つまり中国人の移住と言う視点に立てば、中国とオーストラリアの関係は意外にも古く、また複雑でもある。
そこで、またまた香港での体験を。

  あれは改革・開放政策が緒に就いた80年代の初頭だった。バンコクでの調査からの帰り香港に立ち寄ると、友人が面白い人に会せるからついて来い、と。彼の後を追うと、繁華街の裏通りの建物へ。年代物のエレベーターで上って行くと、そこは彼の友人の住宅だが、目指すのは友人ではない。
友人の家の1部屋を間借りしている借家人だ。ドアを開ける。広さ6畳ほどの部屋の大部分を占拠しているのは、木枠で頑丈に梱包された数多くのスーツケース大の荷物だった。そこに住むのは兄弟2人の家族に彼らの母親。全部で11人。荷物の最上部に布団が敷かれていた。荷物の天井の間の空間が、彼らにとっての居間兼寝室。
 
彼らはハルピンからやって来た。兄は医者で、弟は確か営林署で働いていたと自己紹介してくれた。オーストラリアへの移住許可待ちで、香港に留まっているとのこと。ハルピンから香港までの長距離の汽車の旅である。
現在と違い路線の連絡は悪く、乗り換えは数知れず。その都度、全員で手分けして積み替えたというから、想像を絶する苦労があっただろう。「駅員の手伝いは」と尋ねたら、「誰だって他人のことなど構っていられないわけだから、自分たちでするしかなかった」と。「オーストラリアに移住した後の生活は」。すると兄の方が生活設計を解説してくれた。

 「医者を続ける積りだが、中国の医者の免許を、オーストラリア政府がそのまま認めてくれるとは思わない。ダメなら医者の試験を受ける。だから医者が始められるまでは、兄弟2家族は中華料理で食い繋ぐ。鍋釜の台所道具は持ってきた。弟の得意料理は餃子で、私はチャーハンだ。取りあえず餃子とチャーハンさえ出しておけば、オーストラリア人にとっては立派な中華料理だ。彼らに料理の味など判るものか」
 帰国後暫くして友人から、あの一家は無事にオーストラリアに旅立った、と。



道中国 1332回】                   
 ――「市店雜踏、穢臭衝鼻、覺頭痛??」(岡73)
   岡千仞『觀光紀游』(岡千仞 明治二十五年)

   △
 あれから35年ほどが過ぎた。今頃、あの2家族はどんな生活をしているだろう。計画通りに医者を開業できただろうか。中華レストランが大当たりで、医術より算術に邁進していることだったアリだ。新たに中国から押し寄せる不動産爆買い客を狙って不動産ビジネスにも進出しているかも知れない。いずれにせよ彼らは、「木は動かすと死ぬが、人は動かすと活き活きする」という中国の諺の通りに、動いて行った先のオーストラリアと言う新天地で活き活き――ということは手前勝手に生き抜いていることだろう。あるいは早々とオーストラリアに見切りをつけ、アメリカ辺りに移っていることだってありうる。

 ここで中国人統治に関する毛沢東と?小平の手法を単純明快に比較してみると、毛沢東は全土を「竹のカーテン」で囲うだけでなく、戸口制度によって中国人の国内移動すら厳禁し、都市住民を国営企業に、膨大な数の農民を人民公社に縛りつけておいた。定められた住所から2泊以上離れる場合は公安に届け出る義務があったというのだから、徹底している。つまり中国人を一歩も動かさなかった。ところが?小平は毛沢東の中国人管理の柱であった人民公社と国営企業を解体し、膨大な数の農民と都市住民の移動を容認した。あまつさえ竹のカーテンを引っ剥がし、合法・非合法の別なく中国人を海外に解き放ってしまったのだ。

 いわば毛沢東によって動くことを禁じられ瀕死状態に陥っていた中国人は、?小平の超ゴ都合主義としか表現しようがない身勝手開放策によって息を吹き返すこととなった。ヤレヤレ、である。だから“世界の大迷惑”は、じつに?小平に端を発する。であればこそ、やはり世界は毛沢東に感謝すべきだろう。毛沢東の時代、世界は「中国の夢」に苦慮することはなかったし、「郷に入っても郷に従わない中国人」の集団に平穏な日々を脅かされることもなかった。外来の新参者でありながら住み着く先々でその土地の生活文化を守らず、不遜にも中国式身勝手生活を恣にするだけでなく、人民元の札束を振り回して他国の不動産を買い漁る彼らに悩まされることもなかったはずだから。

 岡に戻る。

 

依然として病は好転しない。外出もままない。新聞に目を落とすと、そこに清末指導者の代表格である曾国藩の息子である曾紀沢の動静が記されていた。彼はイギリス、フランス、ロシアなどに派遣され難しい外交交渉を担当している。ことに対露交渉では、イリなど要衝の失地回復に成功を納めた。以下、岡は綴る。

「イギリス滞在中の曾紀沢は「宇内大變局」を実感しているからこそ、次のように問い掛けているのだろう。「中人」の識見は頑迷であり、相変わらず古を手本としたままだ。列強が国境に逼り、国事は累卵の危機に陥っているにも拘わらず、猶も腐れ切った頑迷固陋な考えに囚われたまま。「西法(おうしゅうのしくみ)」は遅れたままで取るに足らず、「西人」を「薄(かろ)」んじて交わる必要ななしと「放言」するばかり。その様は井戸の中から天を窺うようなものだ。いまこそ決起して政柄を執り、世の乱れを正そうという志を持ち「廓清の功」を世に問おうという英傑はいないのか。(2月21日)」

 曾紀沢の主張は、日頃からの岡の考えと同じだ。そこで岡は、この日の日記の最後を「此言得矣(このげんやよし)」と結んだ。

 翌(22)日、「『中土』に在ること最も久しい」町田領事が来訪すする。上海、漢江、福州、広東など中国に19カ所ある対外貿易港に就いて語りだした。どこの埠頭にも大廈高楼が並び立ち、汽船やら帆船が海面を埋め尽くすほどに賑わいを極めてはいるが、「それ貿易權利を主る者は一に緑眼人に非ざる無し」と。岡は町田領事の説く話に耳を傾ける。《QED》
《QED》
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ♪
(読者の声1)「第2回チャンネルAJER定期講演会」のご案内です。
 「 2015年を総括する ~ 徹底検証 この一年」
チャンネルAJER キャスター総出演
・12月20日(日曜日)
・日比谷図書文化館コンベンションホール(日比谷公園内)
・開場 13:30 ・開演 14:00~16:30 (参加費 2,000円)
登壇者(シンポジウム形式で3部構成)
 第一部 政治部門
     小坂英二・荒川区議会議員
     杉田水脈・元衆議院議員
     仲村覚・沖縄対策本部代表
     西村幸祐・評論家
     藤井厳喜・国際問題アナリスト
        宮川典子・衆議院議員
 第二部 教育部門
     岡野俊昭・新しい歴史教科書をつくる会副会長
     小名木善行・日心会代表
     久保田信之・教育学者
     高橋史朗・明星大学教授
     但馬オサム・文筆家
     藤岡信勝・拓殖大学客員教授   
     藤井実彦・論破プロジェクト代表
 第三部 経済部門
     稲村公望・中央大学大学院客員教授
     梅原克彦・国際教養大学教授
     宍戸駿太郎・筑波大学名誉教授
     三橋貴明・経済評論家
     矢野新一・戦略研究所所長
     渡邉哲也 (五十音順)
挨拶   梅原克彦・佐藤和夫
◎ 終演後、日比谷公園内「グリーンサロン」を貸切りまして懇親会を行います(17時―19時 会費3,000円)。広々としたスペースにテーブルと椅子がありますので、ゆっくり飲食し 多くの講師の方々と自由にご歓談下さい。予約不要です。
こんな機会は滅多にないと思います。是非ご参加下さい。

  ◎
━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
西村眞悟の時事通信
━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
二十世紀を「日本の世紀」にした日露戦争と大東亜戦争
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 はや師走に入った。そして本日(12月6日)は、大阪で大東亜戦争の開戦の詔書を拝読して歴史を見詰める集会が午後開かれる。
  七十年前の昭和十六年十一月二十六日、連合艦隊、択捉島中部のヒトカップ湾を、ハワイに向けて出航する。
  十二月二日、北太平洋を東に向かう連合艦隊に対して御前会議の最終決定に基づいて、ハワイ攻撃を命じる無線「ニイタカヤマノボレ」が発せられた。
  十二月八日、連合艦隊は真珠湾を奇襲攻撃し、大東亜戦争の宣戦の詔書が発せられた。
  昨年もそうであったが、例年、十一月の後半から十二月にかけて、 三島由紀夫・森田必勝の自決(昭和四十五年十一月二十五日)、旅順要塞への白襷隊突入(明治三十七年十一月二十六日)。そして、十二月に入れば、昭和十六年の十二月の一連の動きを思い浮かべることになる。

  さて、「戦後七十年」と謳われた本年も最終月を迎えた。何故、「七十年」を節目のように強調したのか、分からないが、何故か本年、夏になれば、安部談話を出さねばならないような「空気」に煽られ、これに呼応するように、中共の習近平が、何故、九月三日か分からないが、北京の天安門で「抗日戦争勝利大軍事パレード」を行い、日本とアメリカに向けて核ミサイルを見せびらかした。
  その天安門に、我が帝国陸軍将校の娘が登っていて習近平の横に立っていた。
  朝から晩まで慰安婦で対日非難を繰り返してきた「功績」によって抜擢されたのだろう。  その時、北京の街頭でのインタビューで、一人の青年が新鮮な発言をしていた。彼は、こう言った。
  「天安門に登っている者は、恥をさらしているんだ」、その通りである。北京にいるこの青年の安全を祈った。
  以上の一連の流れ(空気)は、この師走で終わる。
  そこで、言っておく。
  歴史を連続の相のなかに大観しなければならない、と。
  
  大東亜戦争だけが、前後切り離されて歴史に浮かんでいるのではない。大東亜戦争は、日露戦争を引き継いで、二十世紀を「日本の世紀」にしたのだ。
  では、何故、二十世紀は「日本の世紀」なのか。それは、一四九八年のポルトガル人バスコ・ダ・ガマのインド航路発見以来、五百年間続いた「白人の世紀」、白人種のアジア・アフリカ植民地支配、白人種の異教徒・有色人種への強烈な差別を、アジアの東の端すなわち極東にあって、数千年の歴史と伝統に育まれた我が日本が、敢然と立ち上がり、打倒したからである。

  我が国は、二十世紀初頭、日露戦争でロシア帝国に勝利して、アジア・アフリカの諸民族の魂に「民族独立」の炎を点火し、十四年後の第一次世界大戦のベルサイユ講和条約において、我が国のみ人種差別撤廃を掲げ、二十年後には、大東亜戦争において、大英帝国のアジア植民地支配の象徴的拠点シンガポールを陥落させ、インドネシア、ビルマ(ミャンマー)、インドシナの白人植民地支配国を打倒したうえで、大東亜共同宣言を発して諸民族の共存共栄と人種差別撤廃という戦争の大義を掲げ、チャンドラ・ボースとともにインド独立のために戦った。
  そして、敗れはしたが、我が国が掲げた民族独立と人種差別撤廃の大義は、アジア・アフリカ、そして、アメリカ!で開花した。
  即ち、国連加盟国が四十数カ国から百九十余国になった。これ、アジア・アフリカにおける白人植民地支配からの諸民族独立の結果である。象徴的事例は二十一世にもたらされた。即ち、バラク・オバマのアメリカ大統領就任だ。
  以上の、五百年に及ぶ、白人のアジア・アフリカ支配と強烈な白人の有色人種、異教徒差別を、実力で打倒する人類史の流れを創造した国は何処かと自問するならば それは数千年の歴史と伝統をたたえた日本である。日本だからこそ為しえたのであると正々堂々と言える。

  ここで、我が国の「歴史と伝統」を強調する意味を述べる。何故なら、我が国の「歴史と伝統」からは、欧米の白人が当然のようにもつ観念は生まれないからである。
  私は、白人の人種差別を「強烈」という言葉を付けて書いてきた。何故、強烈なのか。  それは、彼ら白人の差別とは、有色人種や異教徒を「人間」とは見なさない差別であるからだ。
  彼らは五百年間、アジア・アフリカの諸民族を「人間」だと思わなかった。だから家畜のように鎖を付けて奴隷にした。オーストラリアやポリネシアに入植したイギリス人は  狐狩りと同じ感覚で現地民の「狩り」を楽しむことが出来た。二十世紀に入っても!
  このように、人間を人間と思わない観念は、我が国の「歴史と伝統」の中にはない。従って、アジアの東で育まれた我が国が、二十世紀に、五百年の「白人の世紀」を打倒する人類史的役割を担うことになったのだ。
  本年は、大東亜戦争を「単品」として扱って、安部談話に「謝罪」はあるのかないのかとか、従軍慰安婦へどういう態度をとるべきか、など矮小化した無益な議論に陥った。
  従って、本年最後の月を迎えて、連続した歴史観を取り戻そう。世界史の大流を大観しよう。
  我が国の歴史に断絶はない。日露戦争と大東亜戦争は連続している。そしてこの両戦役は白人の人種差別と植民地支配を打倒して二十世紀を「日本の世紀」にした。
  これを、我が国に為さしめたものこそこの風土のなかにおける数千年の歴史と伝統から生まれてきた我が国の国体である。
   △△
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
宮崎正弘の新刊案内  http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ♪♪
宮崎正弘 vs 宮脇淳子
『中国壊死 百年変わらない腐敗の末路』(ビジネス社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 ――近代史家の宮脇淳子さんは、モンゴル、満州、チベットにとくに造詣が深く、独自の文明観から中国史を説かれる。現代中国の経済分析では定評のある宮崎と縦横無尽にシナについて語り合った結末は中国が近いうちに「壊死」をむかえるのではないか、という未来予測! 下記アマゾンへ)
http://www.amazon.co.jp/dp/4828418512/
        ○○ ○ □▽ ◇□
  ♪
宮崎正弘の書き下ろし最新刊 三刷!
『「中国の終わり」にいよいよ備え始めた世界』
 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

――経済成長はついに7%を切り、米中首脳会談も完全に失敗に終わった。
――新シルクロード構想やAIIBなども展望が開けず、泥沼化する権力闘争のなかで、追い詰められた習近平は国内統制と軍事覇権の追求にひた走っている。
――各国を丹念に取材してきた著者が、衰退と暴走を繰り返す中国を、ついに切り捨て始めた世界の変化を明らかにし、「習近平Xデー」の可能性と中国の末路を分析する。
――混乱と崩壊へと向かいつつある中国の実態と、今後の世界情勢がわかります。
  -◎アマゾンからのご注文は下記です
http://www.amazon.co.jp/dp/4198640335/
   ▽□○□ ◎▽□○ ○△□◇ ○◎□◇ 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
******** 宮崎正弘のロングセラー *****************
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
♪♪
宮崎正弘のロングセラー 
+++++++++++
『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社)
『中国、韓国は自滅し、アジアの時代がやってくる!』(海竜社、1080円)
『中国大破綻 ついに失われる20年に突入する』(PHP研究所、1404円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国・韓国を“本気で”見捨て始めた世界』(徳間書店 1080円)
『台湾烈々  世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社、1188円)
『「中国の時代」は終わった』(海竜社、定価1080円) 
『中国共産党、三年以内に崩壊する!?』(海竜社、1080円)
『中国バブル崩壊が始まった』(海竜社、1080円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)

♪
<宮崎正弘の対談シリーズ>
++++++++++++
宮崎正弘 v 石平 『私たちの予測した通り、いよいよ自壊する中国』(ワック、972円)
http://www.amazon.co.jp/dp/4898317286/
宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v  室谷克実『日本に惨敗し ついに終わる中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 石平『2015年 中国の真実』(ワック、シリーズ第五弾)
宮崎正弘 v 大竹慎一『中国崩壊で日本はこうなる』(1512円。徳間書店)
宮崎正弘 v 西部遭『日米安保五十年』(海竜社)  
宮崎正弘 v 黄文雄『世界が知らない中国人の野蛮』(徳間書店)
宮崎正弘 v 佐藤優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社) 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(C)有限会社宮崎正弘事務所 2015 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

───────────────────────────────────
■今回の記事はいかがでしたか?
 下記ページより、あなたが記事の評価を行う事ができます!
  http://melma.com/score_g0K08QWqb0myKpMJF1KdtqNqad2a9f83/ 

□このメルマガのバックナンバーやメルマガ解除はこちら
  http://melma.com/backnumber_45206/ 
□その他のメルマガ解除や登録メルマガの検索はこちら
  http://melma.com/contents/taikai/ 
───────────────────────────────────

0 件のコメント: