月曜日, 10月 12, 2015

宮崎正弘の国際ニュース・早読み  (トルコの大爆破テロに三つの疑問

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)10月12日(月曜日)
         通算第4680号  
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 アンカラ自爆テロの犠牲は97名、トルコ史上最悪の事態
  トルコの首都の鉄道駅現場から浮上した三つの疑惑
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 アンカラ鉄道駅周辺でおきた爆発は97名の死者と数百の負傷者をうんで、トルコ史上最悪の事態となった。
ISISの自爆テロ、クルド武装勢力の報復など、様々な憶測が飛んでいるが、まだどの組織からも犯行声明が出ていない(12日900現在)。

 トルコのメディアなどによると、この爆弾テロ事件に三つの疑問が生じているという。

 第一に誰が何を目的とした犯行なのか?
 最初の爆発は1004に起き、二回目の爆発は2秒か三秒後だった。
 鉄道駅に集合していたのは地方から動員された組織メンバーが多く、KESK(トレーダー連合)、DISK(進歩労働組合)、TTB(トルコ医者医学者連合)、TMMOB(トルコ建築エンジニア連合)などが主力だった。

 第二の疑問は自爆テロと断定しかね、バッグに爆弾をしかけての遠隔装置の疑いが消えない。
というのも、爆弾はTNT火薬に金属片を無数に混在させて殺傷能力を高めており、これは7月20日のテロ事件に使われた爆弾と酷似している。
 首相は事件後直ちに「二人の実行犯」による自爆テロと表明したが、国有放送などは、バッグに仕掛けられていたと分析している。

 第三に警察の捜査が集会予定地に集中して行われ、駅周辺は二の次に捜索された。正義発展党などはこのやり方に手抜かりあるのではないかと疑問を投げかけている。
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評
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 住宅ローンを組んだ中国人は99%破産する
  バブルの崩壊は早くから予測されていたのだが。

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石平『暴走を始めた中国2億6000万人の現代流民』(講談社)
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 大量の流民が発生すると、その王朝は末期、いずれ崩壊することは過去の漢、新、後漢、随、唐、宋、元、明、清の興亡を描くだけでもすぐに納得がいく。
 小学生でもわかる歴史の鉄則である。
1949年以来の共産党王朝とて、すでに息切れ激しく、新興宗教が陰に栄え、年間18万件もの暴動が中国全土あらゆる土地で発生している。天安門事件以来なかった暴徒への軍出動も広東省で起きた。
くわえて250万の大学新卒に職が無く、若者の閉塞感と絶望の行き着く先は、暴動、内乱になる。
また圧政に抗議する自爆テロも激増した。
 本書は最終章でざっと上記をおさらいするが、そうしてありきたりな歴史観よりも、本書ででてくる驚愕の経済数字に注目である。

 石平氏は中国の地方紙、ミニコミ誌から統計データを細かく蒐集し、経済データの盲点を鋭角的につきつめていけば、近未来の中国経済は真っ黒、先の見えない闇の中を漂っていることになると警告する。
 中国語で「商品房」というのはショッピングモール、テナントだけではなく、オフィスビル、分譲住宅を含む販売不動産の総称である。
2015年の『公式統計』で、第一四半期の『商品房』の販売面積は1億8254平方米だったが、「その三・五倍以上の在庫が山積みとなっている」(29p)
評者(宮崎)の推計では売れ残り『商品房』は1億1000万戸だが、公式統計は『軒数』であらわすことを避けて、一見するとわかりづらい面積で発表している。これも数字統計のからくりであろう。
発狂的投資により不動産投資は『十年で百倍となった』(51p)が、
 「不動産業に対する融資の総額が10年で100倍以上になった」というのも驚きである。すなわち「1998年には400億元だったものが、2007年6月には43兆元にまで膨らんだ」(54p)。
ところが、この間「10%ダウンした個人消費率」という矛盾した統計に出くわす。つまりインフレが庶民を襲い、野菜を安く買うためにチャリンコで市内を走る消費者(これを「菜奴」という)があちこちに大量に出現していたのである。
 中国は外貨準備高が猛烈に増えたが、これは相対取引で人民元となって国内へ環流する。このため中央銀行は札束を『増産』する。
 輪転機は休み無く印刷をつづけ、人民元は大量に市場にばらまかれた。
 通貨供給量は「1978年には859億4500元だったが、それから30年経って2009年はというと、じつに60兆600多く元で、なんと705倍」になったのだ(63p)
 ちなみに同期のGDPは92倍という計算になる(101p)
 本書には日本のエコノミスト等が『意図的』に『用いない』数字がずらりとならんでいるが、これらを一瞥しただけでも、中国の経済発展のいびつな成長のからくり、その果てしなき絶望の近未来を掌握できるだろう。
 中国を礼賛して止まない人たちは、本書を『悪質な宣伝文書』と非難するだろうが、真実は真実である。
真実に近い数字を前にして、中国御用学者の出る幕はなくなった。

         ▽□○□◇△
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 樋泉克夫の知道中国シリーズ
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【知道中国 1306回】   
   ――「市店雜踏、穢臭衝鼻、覺頭痛??」(岡47)
         岡千仞『觀光紀游』(岡千仞 明治二十五年)

  ▽
 相手がどう考えていたかは不明だが、「義に實(まこと)の師弟なり」と綴っていることからして、岡は李鴻章とは師と弟子の関係と見做していたということになる。さて、どちらが師で、どちらが弟子だったのか。李鴻章の生まれは岡より10年早い1823年。一方は黄昏の清朝にあって外交を担い、清朝立て直しに1人気を吐いた人物。一方は無位無官。ならば李鴻章が師匠で岡が弟子というのが常識というところか。岡は「國事は方(まさ)に急。義は之を去るべからず」と続ける。

 岡を載せた豊順号は激浪の海に激しく揺れる。船酔いを覚え、箸も動かない。船酔いの苦しみから逃れるため、やはり中国人は「洋烟(アヘン)」となる。「臭氣紛然。不可勝」というから、さぞや臭かったことだろう。そんななか、ふと知り合った広東人が「ヴェトナムでの戦は甚だ慌ただしく過ぎているが、我が海軍の操練には手頃といったところ」と。そこで岡は、「『中人』は昔から『大言(おおぼらのへらずぐち)』を好むものだ」と苦笑気味。これだから「中人」は始末に負えない、といったところだろう。イヤハヤ。

 翌(29)日の気候は寒風から些かの温風に。南下を続ける船は、どうやら南方気候圏内に入ったようだ。

 その翌(30)日、またまた例の広東人が現れ日本についてとやかく口を挟む。その内容な如何にも気に障る。ハッキリ言って、ムカつくわけだ。そこで「『中土士人(おくにのつわもの)』は従来から夜郎自大で『域外(かいがい)』に目を向けようとしないから、料簡が狭いのです。これでは『大國人』とは申せませんな」と応えた。すると「『遠游(かいがいしさつ)』は無益」と。そこで岡が混ぜっ返す。

 ――孔子の学では殊に礼と楽を重んじます。かりに孔子が異国の周に老子を訪ね学ばなかったら礼を知ることはなかったし、斉に足を運んで韶を聞くことがなかったら楽を知らなかったはず。孔子の弟子たちも故国を離れ、孔子の許に遊学しなかったら、孔子の大きな教えを聞くことはなかったでしょう。これでも「遠游は無益」とでも言われるのか――

 「坐人大笑」というから、この遣り取りを聞いていた周囲からは、さぞや爆笑が起ったことだろう。さて広東人は口を噤んでそそくさと消え去っただろうか。中国人のことである。おそらく「日本仔係蒙査査(日本のあほたれ、頭、とってもとってもコンクリートのことあるよ~)」などと憎まれ口を叩いたと思いたいのだが・・・。

  荒波も静まる頃になると、いよいよ「海水昏濁」。上海を貫く長江の流れに近づく。上海着は12月2日。5日前に香港から台湾を巡って来た日本人から、「清国軍は東海岸の?籠から3、4里のところに堡塁を築きフランス兵と対峙している。台湾海峡に臨む要衝の淡水はフランス側が完全制圧したというわけではないものの港口は押さえているから、軍艦以外は港に入っていくわけにはいかない」と、清仏戦争の現状を聞いている。

  その後、岸田吟香を訪ねると、明日は日本に立つとのこと。「方(まさ)に學校を興し、以て邦人游學する者を待つを謀らん」というのだ。この学校こそ、岸田が陸軍参謀本部の荒尾精らと共に明治23(1890)年に上海に設立し、後の東亜同文書院に発展する日清貿易研究所に当るに違いない。

  久々の上海を、「舊犬は我が歸るを喜び低徊し衣裾に入り、隣舎は我が歸るを喜び酒を沽(か)い胡盧を携え、城郭は我が歸るを喜び賓客は村墟(むら)に隘れ、大官は我が歸るを喜び騎を遣わし須(もとめ)る所を問う」との杜甫の詩を引きながら、「殆ど余の實況を詠うもの」とはいう。だが「唯、余は三たび此の地に住まうも未だ一として官に在る者の來訪に見えず」と綴っている。役人とは肌が合わないのか。役人が岡を避けたのか。《QED》

    (ひいずみかつお氏は愛知大学教授。華僑、京劇研究の第一人者)
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 読者の声  どくしゃのこえ  READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)10月11日付けの日本経済新聞と産経新聞の書評欄に三好範英・読売外信部の『ドイツ・リスク』(光文社新書)について、書評が大きくでていました。
両方を読み比べながら、さて、この本は貴誌の書評がはるか以前に真っ先に取り上げていたな、と思い出したのです。
ドイツの「夢みる体質」と「浪漫主義」が難民に寛容であるという三好氏の指摘、しかもドイツ人は独善的な思考に傾きがちで、日本には攻撃的な理由の背景に、こうした心理があることなど参考になります。
それにしても貴誌が「早読み」を謳うのは話題の書も真っ先に取り上げるという意味で真に「早読み」なのだ、と納得した次第でした。
   (HI生、横浜)


(宮崎正弘のコメント)三好さんの同書は、ドイツ問題を考える際に、これから必読文献になるかと思われます。
 なぜドイツが中国と同様な狂態で日本を批判しがちなのかも、本書を通じて、よく理解できました。



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(読者の声2)三島由紀夫研究会から「四日市における森田必勝氏追悼会」のご案内です。
「三島由紀夫『楯の会事件』から四十五年――森田必勝氏追悼の集い」
 森田必勝氏(楯の会学生長、自決)の没後45周年を記念し、追悼会が開催されます。
       記
  とき   11月7日(土)14:00~
 ところ  四日市市文化会館 第三ホール(300名定員)
     http://ticket.st/places/mie-363
 講演   宮崎正弘氏(評論家、「憂国忌」代表世話人)
演題   「三島由紀夫・森田必勝とあの時代」
入場無料  記念冊子を差し上げます。また当日森田必勝遺稿集『我が思想と行動』の
頒布が行われる予定です。
 
<参加される方へ> 三島由紀夫研究会としてはこの機会に、講演会の前に四日市にある森田必勝氏の墓所へお参りをする予定です。
また講演会終了後懇親会を行う予定です。
 つきましては参加人数を把握するため、本講演会に参加される方は、墓参と懇親会への参加希望の有無を下記事務局までお知らせください。
後日、集合時間と場所をご連絡します。
 (当日の午前十一時前後に近鉄四日市駅前集合となる見込みです。)
  三島研会員以外の方のご参加も歓迎します。
  連絡先:三島由紀夫研究会事務局
FAX: 03-5419-7670  電話: 090-1611-9839 (玉川代表幹事)
Eメール: yukokuki@mishima.xii.jp



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(読者の声3)「日本文化チャンネル桜」からお知らせです。「闘論!倒論!討論!2015 日本よ、今...」 、つぎのテーマは「中国・朝鮮からの移民・難民問題を考える」です、
 この番組の放送予定日:平成27年10月24日(土曜日)20:00-23:00
日本文化チャンネル桜(スカパー!217チャンネル)、あるいはインターネット放送So-TV(http://www.so-tv.jp/)
       記
 <パネリスト>高英起(デイリーNKジャパン編集長)、武貞秀士(拓殖大学大学院特任教授)、坂東忠信(元刑事・一般社団法人全国防犯啓蒙推進機構理事)、福島香織(ジャーナリスト)、三浦小太郎(評論家)、宮崎正弘(作家・評論家)ほか
司会:水島総(日本文化チャンネル桜代表)
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宮崎正弘の新刊案内  http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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宮崎正弘のロングセラー 
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『アジアインフラ投資銀行の凄惨な末路』(PHP研究所、999円)
『日本が在日米軍を買収し、第七艦隊を吸収・合併する日』(ビジネス社)
『中国、韓国は自滅し、アジアの時代がやってくる!』(海竜社、1080円)
『中国大破綻 ついに失われる20年に突入する』(PHP研究所、1404円)
『日本と世界を動かす悪の「孫子」』(ビジネス社。1188円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、定価1620円)
『中国・韓国を“本気で”見捨て始めた世界』(徳間書店 1080円)
『台湾烈々  世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社、1188円)
『「中国の時代」は終わった』(海竜社、定価1080円) 
『中国共産党、三年以内に崩壊する!?』(海竜社、1080円)
『中国バブル崩壊が始まった』(海竜社、1080円)
『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫、713円)

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<宮崎正弘の対談シリーズ>
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宮崎正弘 v 渡邊哲也『激動する世界経済!』(ワック、994円)
宮崎正弘  v 室谷克実『日本に惨敗し ついに終わる中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
宮崎正弘 v 室谷克実『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 川口マーン惠美『なぜ中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)
宮崎正弘 v 石平『2015年 中国の真実』(ワック、シリーズ第五弾)
宮崎正弘 v 大竹慎一『中国崩壊で日本はこうなる』(1512円。徳間書店)
宮崎正弘 v 西部遭『日米安保五十年』(海竜社)  
宮崎正弘 v 黄文雄『世界が知らない中国人の野蛮』(徳間書店)
宮崎正弘 v 佐藤優『猛毒国家に囲まれた日本』(海竜社) 
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社宮崎正弘事務所 2015 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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