木曜日, 1月 10, 2013


差出人: 有)宮崎正弘事務所 [メルマ!:00045206]
件名: 宮崎正弘の国際ニュース・早読み(財務長官に指名されたルーって誰だ)
日時: 2013110 10:22:50 JST



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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
     平成25(2013)年1月10日(木曜日)弐
        通巻第3856号 
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 え、ジャック・ルーって誰だ?
  次期財務長官にウォール街とは無念の堅物を起用
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 ルービン、ポールソン、ガイトナーと続いてきた歴代財務長官で「辣腕」筋は全部ウォール街からの猛者である。現長官のガイトナーはルービンの弟子筋。親中派。ポールソンは、あるいは前中国大使の丹羽よりも親中派だった。

 オバマ政権は、こんどジェ一コブ・ルー(通称ジャック・ルー)なる無名の堅物を次期財務長官に充てるという。
 これは強欲資本主義との訣別を意味するか?

 ルーはワシントンの玄人筋では意外にしられた存在で黒子に徹して、国務次官から予算局長。おもに議会調整を受け持ち、とりわけ政府債務上限引き上げの議会工作を担当してきた。

ウォール街との接点は過去にシティグループで働いたことがある程度。ただしシティでは、ウェルス・マネジメント・ファンド(WMF)を担当した。

 ジェイコブ・ルーの父親はポーランドからの移民。ルーの信奉するのは正統ユダヤ教である。ルーはハーバード大学からジョージ・タウン大学に学び、最初は電力関係の弁護士。政治の縁は薄かったとされる。

 「われわれが99%」という運動は民主、共和の党派性を越えて、富裕層への反逆。とくに議会がウォール街の思惑に添って数々の規制緩和を実行し、富裕層が富んでも貧乏人は救われない政治への抗議だった。

 ウォール街はオバマ有利と見るや、オバマに献金し、その前は共和党を袖にしてもクリントンに献金し、ウォール街の代弁者を財務省に送り込んできた。

 ジュニア・ブッシュ時代の初期、スノーとオニールというウォール街に無縁の実業家を財務長官に充てたが、業績はサッパリ、それでブッシュはいきなりポールソンをウォール街から引っ張ってきて経済を活性化させた。


 ▼この財務長官で「財政の崖」を乗り切るのは難しいのではないか

 オバマが直面しているのは「財政の崖」の続編である。
年初にはかろうじて議会を説得して乗り切った危機も時限立法のため3月1日が期限である。
もう一度、「財政の崖」に直面するばかりか、もう一つの難題は政府債務上限の改定(現在16兆3940億ドル以上の赤字債権を発効できない)である。こちらのほうは2月中旬に「締め切り」がやってくる。こういうときに堅物ルーが長官となって、はたして財政危機を乗り越えることが出来るのか。まして正統ユダヤ教信者ともなれば原理原則重視、融通が利かない堅物が多い。

共和党はオバマの財政法案に反対の構えで、ライス国連大使の国務長官人事を葬り、つぎはヘーゲル国防長官とケリー国務長官の指名承認公聴会でも反対論が沸き上がり波乱含みである。
ましてや財務長官となると? 米国政治に不安材料がまたひとつ増えた。 
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 樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 846回】   
   ――言わせておけば、いい気になって・・・(6)
     『中国大趨勢? 中国拒絶捧殺』(舒秦峰 中華工商聨合出版社 2011年)


 △
ズバリ副題が「中国は捧殺(誉め殺し)を拒絶する」というのだから笑ってしまうが、捧殺拒絶の理由が日本にありというのだから、悔しい話だが笑ってばかりいられない。

著者は「第二次大戦後、日本経済は猛烈な勢いで成長を遂げ、20数年足らずの時間で廃墟の上に一大経済強国を作り上げてしまった。当時の西側世界による日本への“捧殺”は現在の中国へのそれどころの騒ぎではなかった。
1979年、アメリカ人学者のエズラ・ボーゲルが『ジャパン・アズNo.1』で日本は多くの部門でアメリカを超えたと指摘すると、10年ほどの間だが、日本の得意は絶頂に舞い上がり、この世の春を謳歌した。

やがてバブル経済の破裂がキッカケで長期停滞に陥り、苦境に喘ぐ」というのだ。あの時、確かに日本は「知日派」を詐称するペテン師の詐術に引っかかった。苦々しい思い出ではある。だが正直なところ、やはり中国人のアンタには言われたくない

さて気を取り直して、著者の言い分に耳を傾けると、「中国モデルに対する高評価は、すでに国の内外でみられる流行であり、時代の潮流となった。・・・中国が己を失って有頂天になるなら、本来進むべき方向を見失ってしまう。
かくて“過度の評価”は“捧殺”に転ずる。誉め殺しに左右されることなく、潜心陶冶し、自らの脆弱性を克服してこそ真の大国となりうる。これこそが大勢の赴くべき当然の姿だ」――これが著者の基本姿勢らしい。敢えて、その意気や壮といっておこう。

かくして著者は中国を持ち上げる外国人を徹底的に切って捨て(「第一篇 誰把中国捧上了天」)、ホラの類を吹きまくる中国人を完膚なきまでに論破し(「第二編 誰在自己吹捧」)、内外からのタメにする捧殺を拒絶し(「第三篇 中国拒絶捧殺」)、真に進むべき道は中国が自らに内在する脆弱性を根底から克服して名実共に兼ね備えた大国を目指すべきであり、それこそが中国の歴史的使命である(「第四篇 真正的趨勢:告別脆弱、做実至名帰的大国」)と力説する。

かくして「内外の中国の発展モデルに対する評価が高まるにつれ、そこにこそ危険性は潜む。・・・中国の総合的な国力が強まれば、中国伝統の中央帝国というあの優越感が歴史の彼方から顔を覗かせ息を吹き返し、内外からの中国に対する諂いの声は根拠のない歴史的優越感を蘇らせてしまう。

こういった己惚れそのものの精神状態こそ、断固として避けなければならない。それというのも、経済建設であれ制度建設であれ、いま中国がなさなければならない任務は余りにも重いからだ。現在の中国は依然として脆弱だ。かくも多大な脆弱性の要因が、いま解決の時を待っている。

であればこそ、現状にハシャイでいられる理由などない。・・・ペルシャ帝国、ローマ帝国、唐帝国、大蒙古帝国であれ、一たび唯我独尊に陥り、他という存在を見下すことになるなら、再び他を受け入れることはなくなり滅亡に向かうしかない」と“殊勝”な台詞を口にする。

だが、何せ徹頭徹尾夜郎自大な彼らである。「シンガポール国立大学政治学部教授の鄭永年が著者に語った」と断りながら、矢張り限りなく唯我独尊振りを発揮してくれる。曰く「中国の政治要路は今に至るまで冷静な判断をもち続けている。『現在に至るまで当局は中国モデルという概念を公式に認めてはいない』」と、飛んでもないウソを持ち出す。
著者の「中国拒絶捧殺」こそ思い上がりだ。
豚は煽てりゃ、空だって飛ぶンです。
《QED》
   ◎
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌前号の「HSBC手持ち平安保険株売却」についてですが、平安保険株を引き受ける、タイのタニン・チョウラワノン(謝国民)率いるCP集団はご指摘のように「保険とは無縁の農業農作物飲料水関連大手」ではありますが、総帥のタニンは典型的華人商法の遣い手で、かつてアメリカのGMと組んで上海で自動車工場を作ろうとしたり、儲かるものには何でも手を出すわけです。
かねてから金融業進出も狙っていたわけで、まあ「渡りに船」といったところではないでしょうか。
香港返還の際、民間側で返還を支持しようという触れ込みで親北京系の超有力企業家が江沢民ヨイショの「香港明天更好基金会」を作りましたが、同基金会の最大のスポンサーがタニン。ちなみにCP傘下の流通業のロータスの一号店は上海。平安株取引の裏側にタニンと上海派の繋がり臭います。
(樋泉克夫)



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(読者の声2)HSBCはベトナムでもバオベト・ホールディング(BVH)の株式18%を住友生命保険に売却しています。BVHは強いブランド力をもつ老舗金融機関で、生損保・銀行・証券などをやっています。
ご参考までに。
 (RE生、ハノイ)


(宮崎正弘のコメント)中国政府は9日、政府系銀行に対して、平安保険への新規融資を禁止しています。つまり経営危機に陥る危険性があります。



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(読者の声3)毎回貴重な分析を拝読させて頂きまして、ありがとうございます。下記案内の通り、日台関係強化に役立つ台湾関連映画の案内が届きましたので、ご紹介させて頂きます。李登輝先生も映画に出演されているそうです。ご都合宜しければ、皆様にご紹介頂きます様、宜しくお願い申し上げす。
第25回東京国際映画祭で特別上映されて以来 一般公開はいつ?とお問い合わせ戴いていた 「空を拓く 建築家・郭茂林と言う男」ですが 来春【2013年2月2日(土)10:20より】 東京・渋谷のユーロスペースにて公開、と決まりました。
監督:酒井充子/企画:加藤美智子/配給協力・宣伝協力:鎌田英嗣/製作委員:田代實範、鳥羽展維
製作・著作・配給:特定非営利活動法人ベーシック・ライフ・インフォーメーション協会、郭茂林ドキュメンタリー映画製作実行委員会
【入場料金】一般1700円/大学・専門学校生1400円/会員・シニア1200円/高校生800円/中学生以下500円
劇場:ユーロスペース2
期間:2013/02/02-終了日未定
監督:酒井充子
出演:郭茂林、李登輝、呉家禄、藤森照信、大室康一、鐘鏡輝、黄南淵、謝宗哲ほか
2012年/日本/HD/カラー/16:9/85分/ステレオ/ドキュメンタリー配給=株式会社FLACOCO
鑑賞券の申込先 特定非営利活動法人ベーシックライフインフォメーション協会
郭茂林ドキュメンタリー映画製作実行委員会
担当:加藤美智子(090-3065-4824)

(作品解説)1968年日本に初めて100mを超す「霞が関ビル」が誕生。まだ高さ制限31mだった1960年代前半、このビルの建築チームのリーダーとして参加したのが郭茂林だった。東京大学で建築を研究してきた郭は、この巨大プロジェクトに精鋭たちの力を集約し成功へと導く。その後日本を代表する超高層ビルの高さ記録更新を続け、副都心の開発も手掛けた。プロジェクトが大きくなるほど郭の存在感は増していく。台湾生まれの郭は同郷の政治家、李登輝と共に台北市の都市開発にも尽力。仲間を信じることで皆から愛されていた男の人生を追う。
郭さんから頂いたメッセージは、今も私の心に焼き付いている―安藤忠雄
1968年(昭和43年)日本に初めて100メートルを超す「霞が関ビル」が誕生した。まだ高さ制限が31メートルだった1960年代前半、当時の三井不動産社長の命を受け、このビル建築チームのリーダーとして参加したのが郭茂林だった。「ひとりでは何もできない」。戦前台湾から上京し、20年近くも東京大学で建築を研究してきた郭は、その間に培った人脈をフルに活かして学会の権威や建築業界の精鋭たちの力を集約。そして過去だれも成し得ていない巨大プロジェクトに真っ向から立ち向かう。数知れない難関を乗り越え、高さ制限の法律改定、H型重量鉄骨の開発、各種建築新工法の考案などを実現し、日本初の超高層ビル建設を成功へと導いていった。
その後、浜松町の世界貿易センタービル、新宿の京王プラザホテル、池袋のサンシャイン60と、高さの記録更新を続け、日本を代表する超高層ビルを次々と築いていく。郭の活躍の場はビル単体にとどまらず、新宿副都心開発も手掛けた。だれに対しても臆することなく接し、プロジェクトが大きくなればなるほど、郭の存在感は増していった。
台湾生まれの郭は、台北駅前の新光三越ビルを自ら設計した。台湾を旅したことがある日本人なら、だれもが一度は目にするであろう超高層ビルである。そして同郷の政治家、李登輝(初代台湾人総統)と共に台北市の都市開発にも尽力する。
郭は90歳を目前にした2010年秋、故郷への旅に出た。青春時代(旧制中学卒業まで)を過ごした台湾で何を振り返り、何を伝えようとするのか。仲間を信じることで国籍を問わず、だれからも愛されていた郭茂林の人生を追った。
  (MU生、足立)




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(読者の声4)現在のデフレの元凶は小泉純一郎・竹中平蔵の両氏にあると考えます。竹中平蔵氏が日銀総裁に就任した暁には安倍晋三総理提唱の経済活性化策への最大の反抗勢力となり、計画は頓挫すると考えます。
残念ながら安倍晋三総理は竹中平蔵氏ぞっこんの様ですね。先生のお考えをお聞かせ頂けましたら幸いです。
(KT生、長崎)


(宮崎正弘のコメント)竹中教授が日銀総裁というのは観測気球、本命は別にいると推測しています。アベノミックスは期待が高いだけに、これから失望に変わっていくと相乗的な心理悪化が伴いますので、近未来はまだまだ計測不能です。
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『習近平が仕掛ける尖閣戦争』(並木書房、232p、並製。定価1575円)

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<宮崎正弘のロングセラーズ>
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<宮崎正弘の対談シリーズ>
『2013年の中国を予測する』(石平との対談第三弾 ワック、980円)
『猛毒国家に囲まれた日本』(佐藤優氏との対談。海竜社、1575円)
『増長し無限に乱れる欲望大国、中国のいま』(石平と対談第二弾 ワック、945円)
『絶望の大国 中国の真実』(石平氏との対談シリーズ第壱弾。ワック、933円)
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との対談。徳間書店、1575円)
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 宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社宮崎正弘事務所 2013 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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