木曜日, 9月 20, 2012


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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(習近平の暴言をどう読むか)
2012920 7:03




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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成24(2012)年9月20日(木曜日)
        通巻第3761号  
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 立場上、仕方のない発言とはいえ、ひょいと露呈した習近平の頭の程度
   これほどの無知と無教養で大丈夫か? 江沢民のオウムのような見解
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日本訪問に引き続き専用機で北京入りしたパネッタ国防長官を、カウンター・パートの梁光烈国防相が待ちかまえていた。梁は春に中国人民解放軍の次期幹部数名をともなって訪米したばかりである。

 米国の大物と会談した内容を吹聴することによって世界に中国の宣伝をする絶好の機会だったから梁光烈は軍のなかに拡大した反日、愛国という政治環境を背景にして、強靱な反日演説を展開した。

注目点は次の二つ。意訳すれば次の通り。
「中国は日米安保条約の防衛範囲に釣魚島(沖縄県尖閣諸島)が含まれるという解釈に断固反対する」
「中国は米国が当該諸島の帰属に関して米国は関与しないという立場を理解し、この見解を維持することを望む」

 これは拙著『中国権力闘争』(文芸社)の後半部で特に力点を置いて、日本の平和ぼけへの覚醒を促したポイントである。
つまり米国の合意はいまや尖閣を守る立場ではあるが、防衛するという言明を巧妙に回避しており、さらに尖閣諸島の帰属については中立だと言い放っているのだから。

 さて、次期皇帝となる予定の習近平国家副主席はなんと発言したか。
 9月19日、習は人民大会堂でパネッタ米国防長官と会談し、日本政府の尖閣諸島国有化を「茶番」と批判した。

そしてパネッタ長官に「米国は平和と安定の大局から言動を慎み、釣魚島の主権問題に介入しないよう希望する」と言ってのけた。
これは硬直した中国政府の見解を棒読みしたにすぎないが、次の発言によって、この男の頭の程度がほぼ判明できる。

文革で下放された、無教養世代ゆえに国際情勢と歴史に甚だ無知である事実を彼の発言は同時に世間に晒した。


▼「日本が軍国主義」だと世界一の軍国主義国家の次期首領様が暴言を吐いた

習近平の暴言は南米訪問のおりも、中国への批判に対して「めしをたらふく食っている奴らが、革命の輸出をやめている中国を批判するなんざ噴飯だ」と言ったことは、その「紳士録」の記録に残った。

さて習近平は満州事変に言及し、「日本の軍国主義は中華民族に深刻な災難を引き起こしただけでなく、米国を含むアジア太平洋国家に巨大な傷跡を残した」と強調した。

これは江沢民の言ったことをそのまま踏襲した見解で、「日本が反省しないどころか、さらに過ちを重ね、島の購入という茶番を演出した」とする主張に終始しつつ、「国際社会は、反ファシスト戦争勝利(第二次世界大戦)の成果を否定しようという日本のたくらみや、戦後の国際秩序に対する挑戦を絶対に認めない」と付け加えた。

江沢民が訪米したとき、日本の上空を飛んで「天皇陛下に宜しく」とメッセージを発信しつつ、ハワイ到着と同時にアメリカ人高官に「中国と米国は共同して日本をやっつけた。だから米中は仲良くやっていける」と言った。

国際社会は、現在の中国の軍拡を「軍国主義」と非難し、その侵略行為が「国際秩序への挑戦」と批判しているなか、問題を百八十度すり替えて論理を飛躍させるという強盗国家のロジックに嵌っていることに自らはまったく気がついていない。
 この程度の頭の構造の持ち主が次期皇帝か。
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◎ BOOKREVIEW ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ☆
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 中国の司法は「殺し屋」であり、「政権の用心棒」だ
   ずばり中国人のいやな本質をえぐり出した怪作、いや傑作

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黄文雄『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店
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 じつにタイミングが良い本だなぁと感心して奥付けをみたら八月刊、いまは五刷となっている。凄まじい早さで売れているんだ。
 すでに黄文雄ファンにとってはおなじみのことであり、改めて紐解く価値は薄いかも知れない。というより、これは無知蒙昧な日本の大衆向け。韓国の理不尽な竹島占領と、中国の強盗行為に立腹し、なぜ、この両民族がかくも無法な行為に走るのか、原因を知りたいと欲求する人にふさわしい。或いは周囲の純粋ながら無知な人々に買って贈るのが良い本である。
 独裁下の中国では「司法とはあくまで政権の用心棒であり、殺し屋である」(60p)。
そうか、殺し屋という表現ははじめて出くわしたが、判例はあまりにも恣意的だ。
だから嫉妬のあまり薄煕来夫人の谷開来は亭主の愛人四人を謀殺し、つぎに邪魔になった間夫も殺した。しかし『政権の用心棒』である司法は「死刑ただし執行猶予」の判決。薄自身の裁判はまだ始まらない。
 アメリカ人宣教師アーサー・スミスが著した『支那人の性格』で「中国人を、『曲解の名人』と呼んでいる。外への関心があまりなかったのは、中華思想、華夷秩序があるため、もともと優越感が強く、外の世界を知る必要がないと考えていた」ゆえに『嘘をつく』「不誠実」という歪んだ性格が形成されてきた(74p)。
 そして
 「他人の不幸を愉しむ国民性について、近代中国の代表的文化人(中略)たとえば、梁啓超は中国人を『戮民』と呼び、魯迅は『打落水狗』の風潮を嘆き、林悟堂は『中国人は人類のクズ(敗類)』と言った」(174p)
 尖閣諸島を古くから自分主のだと言い張る、すさまじいほど強欲な強桿さも、そうした歪んだ性格の象徴ということだろう。
      △
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 読者の声 どくしゃのこえ READER‘S OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)反日暴動、日本人襲撃に怒って神戸の中華学校に放火未遂があったとか。でも韓国、北朝鮮がまずくなると在日朝鮮人が決まってチマチョゴリが切られたと、かならず訴えるが、犯人が挙がらない。自作自演だからしょ。先制過剰防衛です。中華学校も、そういう気がしませんか?
  (JU生、大阪)


(宮崎正弘のコメント)証拠がないので、ノーコメント。
ところで昨晩も池袋チャイナタウンへ情報収集のため出かけて食事をしました。平穏そのもの。ただし近く在日中国人の拠点「陽光城」前で日本の愛国団体の抗議行動が行われるそうです。



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(読者の声2)ニューヨークタイムズの反日暴動の論調がおどろくなかれ、人民日報とまったく同じで「つぎの失われた十年になるぞ」「挑発しているのは日本」という記事が踊っているそうです。テレビでやっておりました。
NYっ子にインタビューしたら「日本が奪った領土でしょう」とか頓珍漢な答えをするアメリカ人が居てびっくりです。中国の情報操作がアメリカにまで及んでいるのです。
  (案山子)


(宮崎正弘のコメント)尖閣国有化反対の反日抗議集会がワシントン、NY、サンフランシスコ、そして英国ロンドンでも行われ、過日はNYタイムズに「尖閣は中国領だ」とする香港の財界人の意見広告が載った。
NYタイムズは昔から左翼リベラルで、近年はとくに反日、愛中路線です。英国での反日デモも、ザ・タイムズなどの中国報道に露骨に反映されてきていて、日本にも失点あり、のような書き方です。いずれも在欧米の華僑と新華人らの、日頃の反日「啓蒙活動」が政治的効果を上げている証拠でしょう。
それにしても在欧米日本大使館は、いったいどういう広報活動をしているんでしょうか? 
沈黙は金」という伝統的なモラルは日本いがい、どこでも通用しません。



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(読者の声3)最近になって、急に「柳条湖事件」という言葉が一般的に聞かれるようになったと思うのですが、何か理由はあるのでしょうか?
満州事変についてなら、当然ながら、中国がトラップをかけた、直接の発端になった廬講橋事件も一緒にコメントあってしかるべきですが、マスコミ等からほとんど聞かれません。何らかの意図があるのでしょうか?
(NS生、千葉))


(宮崎正弘のコメント)日本のメディアの多くはNHK,朝日新聞に限らず第一にGHQ史観ですから、「太平洋戦争」「東京裁判」という考え方に立脚し、したがって第二に日支事変は「日中戦争」と呼び換え、あるいは十五年戦争というアメリカ+シナ合作史観を採用しているので、廬講橋事件も日本がやったことになっています
第三に中国共産党を合法とする日中記者協定などにより、北京の干渉があっても、それに従うという植民地根性に陥っています。
あれは正義の戦争、アジア解放戦争という「大東亜戦争」史観はマスコミからは顧みられない。歴史のゆがみの元凶はそのあたりでしょう。



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(読者の声4)「南モンゴル独立」応援デモが行われます。
中国共産党の63年にも及ぶ弾圧・虐殺に抗議する 南モンゴルデモ行進です。
中国が建国以来63年間続けている、南モンゴルに対する残酷な民族政策。これに抗議するデモ行進を9月29日(土)に柏木公園から行います。
――中国政府の南モンゴル人に対する長期的殺戮に抗議する。
――中国政府の強引な農業転換政策が招く土壌破壊、および資源乱開発・環境悪化の結果、遊牧生活のモンゴル人が生計を奪われ貧困化していることに抗議する。
――伝統的なモンゴル文化の破壊、民族浄化政策を進めるためのモンゴル学校の廃校及び合併を抗議する。
――1981年9月12日中国共産党政府の人口侵略政策に反対したモンゴル人学生の運動の31周年を記念する。(漢民族入植政策で、今やモンゴル人が少数派に!)
――中国共産党の侵略は数十年前の南モンゴルへの侵略に端を発するが、これは未だに続いている。皆様も承知の通り、チベット・ウイグル、そして日本の尖閣諸島に対する、中国共産党政府の侵略行為もその一例だ。
中国の拡張主義、侵略を止めよう。アジアの平和と発展の敵、人類の平和の敵、中国共産党へ抗議を!
集合場所  柏木公園(JR新宿駅西口より徒歩7分。西新宿7-14)
日時    9月29日(土)集合14時、出発14時30分
主催    南モンゴルデモ行進実行委員会(代表者 オルホノド・ダイチン)
共催    モンゴル自由連盟党
協賛団体  南モンゴル人権保衛同盟・南モンゴル応援クリルダイ・頑張れ日本!全国行動委員会 、台湾研究フォーラム・日本ウイグル会議・チベット問題を考える会(順不同)
後援団体  南モンゴル自由民主運動基金・モンゴル文化促進会
注意事項  当日は、主催者の指示に従ってください。プラカード・旗などは歓迎いたしますが、過激なもの・人種差別的なものはご遠慮ください。

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 反日暴動の背景にある中国権力中枢の野望と抗争

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『中国は日本人の財産を奪いつくす!』(徳間書店 1260円)
『オレ様国家 中国の常識』(新潮社、1470円)

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猛毒国家に囲まれた日本』(佐藤優氏との対談。海竜社、1575円)
『増長し無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(石平氏との対談。ワック、945円)
『絶望の大国 中国の真実』(石平氏との対談。ワック、933円)
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との対談。徳間書店、1575円)
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 宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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(C)有限会社宮崎正弘事務所 2012 ◎転送自由。転載の場合、出典を明示
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