日曜日, 5月 09, 2010

このところずっと政治ブログランキングが面白い。
http://blog.with2.net/rank1510-0.html

これまで、トップテンを中心に見て来たが、だいたい傾向は分かって来た感じだし、保守系サイトは、最近あまり変わり映えしない感じなので、それ以下の20位近くまで、ざっと目を通すようになった。

トップテンの中でダントツの不動一位は、言わずとしれた博士の独り言。パソコンが、何者かの集中ネット攻撃かなにかで不調になり、更新不能かも!?というときにも、読者からのノートパソコンの提供があって、更新を継続中で、時には26万もの数値を表示するときもある。
http://specialnotes.blog77.fc2.com/

一時、上記のサイトとトップ争いをしていた、植草先生のブログは、それいらい、万年3位に固定され、先生独自の民主党鳩山政権応援ブログとなっている。二位には、次期参院選で自民党から新規に立候補予定の三橋貴明氏による、「新世紀のビッグブラザーへ blog」となっている。このトップスリーはまず固定と言っていいほど変化はなかった。

この次に、最近また「永田町異聞」なる、あきらかに民主党応援ブログが上昇して来て衰える気配はない。よんでみて、たいへん巧妙な文章だと感心させられる面もあるが、私は民主党応援隊員ではないので、ランキングクリックは絶対にしない。「ご面倒でしょう がワンクリック(1日1回)してください、ランキングが上って読む人が増えるそうです」という誘導文言も妙にひっかかり厭である。また、トップテンの外へいったり来たりしている「文藝評論家・山崎行太郎の『毒蛇山荘日記』」というのが現在トップテン内にランキングしているが、民主党寄りのブログはこの3件のみであり、二十位以内には、目立った民主党よりのブログはなさそうである。
http://akiz-e.iza.ne.jp/blog/entry/575415/

今、沖縄の基地問題でまともなことを書いている、と思うのは本日現時点では24位であるが、「狼魔人日記」であり、中味がたいへん濃い。本土内の日本人には到底想像もおよばない沖縄の実態にも触れられていて、目から鱗の感もある。

あと、安倍議員応援ブログの「ゴーリキーの部屋」も、私とは当然ながら波長が合う。リチャード・コシミズ・ブログというのが、時々トップテンの最後あたりにランキングすることもあるが、あまり読まない。よくわからないから。ところが、ここへきてはっきり民主党寄りを鮮明にしたサイトがあり、ある意味で注目した。本日22位の「ゲンダイ的考察日記」である。日刊ゲンダイの記事を紹介するブログ、と副題がついている。

それで、昨日朝、会社でちらりと内容を読んで、驚天した。例に寄って、防衛大の教官であった筈なのに、少し変わった評論をする前田哲男氏のコメントが載っている。

『軍事評論家の前田哲男氏はこう見る。
「今、一番悩んでいるのは日本ではなく、むしろ米国でしょう。4月25日の沖縄の県民大会に9万人もが集まったことは、米国を相当驚かせた。米国は、『反植民地』『草の根民主主義』の伝統のある国です。“民意”に重きを置きます。沖縄の民意が痛いほど伝わり、普天間を日本国内のどこに持っていこうとしても困難であることがよくわかっているのです。鳩山首相はモタモタしているように見せかけて、実はワシントンに『日本には引き受けるところがない』というメッセージを出そうとしているんじゃないでしょうか」』などとあり、もっともこれは会社で見たときは載っていなかった。会社で見て驚いたのは、その前日の記事であった。

[外交・防衛]普天間移転 鳩山密使テニアン島へ
なる記事である。

『実際、米外交政策に影響力を持つ超党派組織「米外交問題評議会」のシーラ・スミス上級研究員は、こんな論文を発表した。

「9万人集会により、沖縄県民の民意が明確に示された以上、県内移設の検討は不要であり、日米両政府は県外移設に焦点を絞った再編計画を練り直すべきだ」「代替地の選択は日本政府が単独で判断できる性質のものではない」

日米共同で代替地を探す段階にきているという指摘だ。鳩山首相の“腹案”実現の機は熟しつつある。』などと締めくくられており、ひょっとすると鳩山対米外交の大勝利とでもいわんばかりの中味である。

すでに、こうした方向の模索や提案はすでに民主党応援ブログを見ていると、以前から時々出ていたし、マスコミの一部論調にも、鳩山総理のノラリクラリで、決断できない(しない!)姿勢が米国をいっそういらだたせ、ジワリジワリと効いてくるのだ、と語られたりしていたが、やはりほんとうか!?と思ったわけだった。かって、米国は鳩山一郎政権の誕生を恐れるあまり、鳩山一郎氏を公職追放指定に指名したときもあったそうだ。その祖父の墓をペンキで悪戯された首相も立腹するわけである。

そして、今朝届いた宮崎正弘氏のメルマガでも、

『(読者の声5)チャーマーズ・ジョンソンというアメリカ人学者が日本人記者のインタビューに答えて「普天間基地は不要、日本は基地撤去を米国に要求すべきであり、中国の脅威なんぞないっ。あれは国防予算をふんだくるためのペンタゴンのプロパガンダだ」と言っているそうですが、こういう意見が米国内であることを初めて知りました。
 どの程度普遍的なのでしょうか? オバマ政権の内部にもこういう意見の持ち主がイルのでしょうか。
   (KY生、目黒区)』なる書き込みが載っていた。

これを見て、日刊現代の記事か!?と思ったが、チャーマーズ・ジョンソンとあるので、日刊現代の記事とはちがうようである。最近似た内容をどこかで見たと思ったら、
例の『永田町異聞』の記事であった。

そこには、『「普天間無条件閉鎖」を特塀アジア研究の大家』なる見出しで、もとは
ダイヤモンド社のビジネス情報サイトの記事を元にしたものらしい。
http://diamond.jp/articles/-/8060

永田町異聞では、『元CIAの顧問、チャルマーズ・ジョンソン元カリフォルニア大学政治学教授。東アジア研究の大家だ。』と書いている。

しかし、宮崎氏の上記書き込みへのコメントは以下のようだった。

『ジョンソン? あの人、まだ健在だったのですね。驚きました。アメリカ人ジャパノロジストのなかでもとりわけ反日的言辞を吐く人で、過激リベラリスト。しかも親中派ですから始末に負えません。
 米国でも「アメリカ人で反米」というレッテルを貼られているようです。少数異見の持ち主として捉えておけば良いと思います。
 そう、思い出しました。1988年、パパ・ブッシュ当選直後だったと思いますが、小生がロスアンジェルスに滞在のおり、彼にインタビューを申し込むと断られました(苦笑)。日本の保守派とは会いたくない、という意味のことを言いました。』
とあり、これで少し安堵したところである。それにしても、自民党も、戦後政治の責任は重大であるなと改めて思うことしきりでもある。神は細部に宿る、ともいうではないか。

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