月曜日, 9月 07, 2009

最近、エンジンの調子が良い。点火系は、過去一年以上にわたる試行錯誤の結果、エンジンヘッドへの4本のアーシング、ミラクルパワー4セット、それにノイズ除去装置としてのにんじん君ツインパワーGTの装着で始動性や燃費もたいへん向上することが実感できた。

また、にんじん君のメーカーにアドバイスを求めた際、イリジウムプラグは、当然使っていますよね、と言われたのがきっかけで、大して差はなかろうと思いつつも、イリジウムプラグをしのぐとさえ宣伝されたプラグのR加工試しても、さほど差を感じなかったので、ものは試しと
R加工と値段はほとんどかわらないイリジウムプラグを試したところ、かなり異質の感動を覚えたので、手放せなくなった。

要するに、感覚的にはより少ないアクセル開度で、吹けが始まる感じに、ミラクルパワーとの相性が良さそうとかんじたのだった。ミラクルパワーをつけると、ある程度アクセルを開けないと思ったようにふけあがらないというか、アクセルを閉じること苦手な特性が出てしまい、飛ばしすぎる結果、燃費は思わしくない。そこで、アドリングを1000回転位に下げ、(1200
→1000)イリジウムプラグと組み合わせると、かなりしぼって走れそうな気がしたのである。

にんじん君だけでは、かなりアクセルは絞って走れるのだが、中速や低速のトルクが十二分ではない。ミラクルパワーをつけるとトルクアップは結構感じるが、こんどはにんじん君単独の長所がスポイルされる感じで、なんども、つけたり外したりしていたが、根本的解決には至らなかった。

イリジウムプラグを使用すると、このジレンマから半分ほど逃れられそうと感じて、あとの半分はスズロイなどで慣らしながら手慣づけていこうという方向性である。にんじん君とミラクルパワーの長所が、直列に直和として機能が発揮できるようにしたい、というのが最終目的である。

東北道を猪苗代湖畔まで往復した後、もう少しあと1、2キロの燃費向上がのぞましいと感じたので、早速スズロイを若干増量。すると数日後には効果がはっきり出てきた。しかし、今イチ
心もとない。写真の赤で囲んだ量ぐらい入れたあって、分割された残りのさらに半分を増量したのだった。

スズの固まりとして二個弱、といったところか。すると、いままで1000キロ以上は入れていても感じなかったスズ臭と思えるにおいが鼻についてきた。鉛臭よりはよほどましなのだが、無ければ無い方がほうが良い。しかし、滑らかさ、スムーズさには逆らえないので仕方なく使っている。

写真に、三角形をしたような、少し黒ずんだような色をした固まりが写っているが、これがまさにハンダロイ。スズ成分63%程度、後は鉛の脂入り糸半田そのものを溶かしたものである。

以前から、ヤマカンで、スズ100%でも良くないとは、昔の250でも試して知ってはいた。本家のモータロイもスズ合金としてあり、純スズなどとは言っていない。おそらく亜鉛か鉛成分などがある程度含まれているだろうとは、うすうす察してはいた。

それで、昨年秋からテストしたハンダロイを数千キロ使用した結果、鉛成分が多すぎてよい結果は得られなくて、バイク屋さんに頼んで、ハンダロイをすべて除去してもらった。まあ、特に燃費は悪くはならなかったが、良くも決してならなかった。しかも、鉛分が多いと、クランク系が粘つく感じで、この粘りが燃費向上を妨げていることは、明徴で、この春、タンク内のものをすべて除去して、へばりついた鉛分もやっとのことで除去できた。なかなかしぶといへばりつきの感じだった。この過程で、純スズよりも、10〜5%くらいの鉛分なら、混入してもかえって純スズ成分のシリンダ壁やピストン表面への展着効果はあるかもしれないとは、ときおり感じてはいた。


そうこう考えているうちに、バイクに車がぶつかり、倒されて、コンクリートの直角の角にタンクのふくらみがもろにあたり、塗装だけではごまかしがきかない状態になり、泣く泣くタンク交換を余儀なくされる事態に。それで、タンクを注文した後、だめ元でも、新品タンクがくるので、ハンダロイの残りも追加してしまった。それっきり、そのことは忘れてしまっていた。しかし、その後、日増しに慣らしが進行していく感じで、走れば走るほどなじみが出てくる感じ。今週中程には、新品タンクが届くという今日になって、この調子の良さは、過去のものとは明らかに違う何かがあると感じ出した。

そう、いうならばすっかり忘れていたあのかってのモータロイのような感じである。今日アイドリングでハンドルから手を離して揺れの激しい左バックミラーに写る鏡像の揺れをみたら、以前よりだいぶ少ない。それで、帰るまでに、あの鉛成分の多い、ハンダロイを少し加えたせいではないかと、思い出したのである。とにかく日増しに良くなるから不思議である。

手元にあった、正規モータロイの写真を見ると、少し黒ずんでいる。それに反して、純スズから作ったスズロイは、対照の一円硬貨のように白っぽいままである。このオリジナルの写真を眺めて、やはりある程度合金でないとだめなんだろうな、と改めて思った。

私が考える仮説は、以下のようである。鉛あるいはそれと同様な、金属表面へへばりつきやすい金属をプリカーサーとして、そこに親和性の高いスズ微粒子が展開して、結局鉛同士は余り接触せず、スズ成分同士だけが、ピストン壁とシリンダ壁に同様にくっつき、結果としてスズ同士だけがこすれることにより摩擦抵抗をへ減少させているのでは!?と思うのである。

『このように気相から飛来した原子・分子が基板原子と化学結合して熱平衡に達する前に一時的にとる準定状態ないし過渡的状態を吸着プリカーサー状態と呼び,その状態にある化学種を吸着プリカーサーという。吸着前駆体と呼ばれることもある。』などという文献もいま見たら見つかった。
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&source=hp&q=%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC&lr=&aq=0rs&oq=%E3%81%B7%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%83%BC%E3%81%95%E3%83%BC

最近、臭いが気になっていたのが気にならなくなってきたのも、ここ数日のこと。気を付けたり、風向きの加減で、少し感じるが、臭いの質も変わったような気もする。私の推測では、スズの微粒子は、それ単独では、あまり鉄や軽金属にくっつき難く、燃えてしまうのではないかと思う。それで、臭いもでる。鉛成分をプリカーサーとして、そこに展着すると燃え難くなり、より潤滑性能を発揮し易くなるのでは!?というのが目下の見解。それで、今度来るタンクにも同様に、微量、といっても5%位の鉛分は入れてみようと決めている。

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