日曜日, 12月 07, 2008


峠は風の通り道でした。・・・・・
今日も、前回行きそこなった苅場坂峠を、今年最後の見納めに行くことになった。正丸トンネル入り口の直前で国道299号を離れて右折するとすぐに市道と書いた道と二股に別れる。左側の市道を上ると旧正丸峠を超えて、結局横瀬側のトンネル出口へ出てしまう。右は地味で行き止まりの林道のような気がして敬遠していたが、この道を進めば、刈場坂峠、大野峠、定峰峠へと抜けられるのだが、前回はすっかり忘れていた。

あたらしく正丸を通る自動車道の開通は昭和12年という。昭和8年に始まり、工期を11月から3月までとしぼって、地元の男衆はほぼ全員が参加したというぐらいの人力工事。それから半世紀あまり過ぎた昭和57年に長さ1980メートルの正丸トンネルが開通したのだという。(『秩父の峠』大久根 茂、さきたま文庫、1988。)トンネルができて、旧自動車道はすっかりさびれ、単車族が跳梁するような場所にもなったというが、山が好きな人だけが来るようになった、とも言う。かっては3件も店があったそうだが、今は1件のみと書かれていたが、旧正丸のバスが通っていたというトンネルを迂回する道はまだ知らない。

今日は先週の反省で早めに出発し、坂戸、毛呂山、日高から飯能へ下の道を通って299を上った。空気は良く澄んでいるように見えて、富士山もきれいに見える。晴れているが、299のあるところあたりから、急に空気が冷たくなる。それで、これはCO2濃度がこの辺の高さあたりから薄くなっておりためではと思った。帰って標高をみると250〜300メートル以上はあったようである。飯能市で100メートルちょっと、秩父市で180メートル位ではないか。

大野峠のほうへ入ると高麗川源流への通路というような表示があったような気がする。途中オフロード車が一台舗装路をはずれた空き地に止めてあって何かな!?と思ったら、下の渓流沿いで、何か野生生物の調査をしている風の人がいた。2年前通って写真を撮った場所でバイクを降りようとしたら、いきなり音もなく赤とパールホワイトのCB1300SFが現れビックリしたが、向こうも驚いたらしく、頭をぺこんと下げて下って行った。今日は、赤白のビッグ1をよく見かける。それも例外なくSC54だ。http://jp.youtube.com/watch?v=zdZaPwEjx5E
大野峠の手前の刈場坂峠の茶屋は営業していなかったが、テーブルとイスはののままなので、皆適当に腰をおろして、弁当を広げていた。ここでもSC54が停車中で、ツーリングバックを外して食事中だった。

ここで、標高818メートルと表示があった。日は暖かいが空気はかなり冷たい。下界のもやっているあたりが200から250メートルぐらいで、CO2濃度の高い層ではないのかな!?と思った。以前はこのりんどう亭もいろいろと置いてあったは今は年中閉めているのか季節だけ営業なのかは不明。定峰峠の茶屋の甘酒はおすすめだが。

この先の大野峠は、横瀬町芦ケ久保と都幾川町大野の境となる峠。小川町方面から旅人にだすうどんを仕入れていたという。都幾川の建具(戸や障子)もこの峠を担がれて通った、という。しかし、きょうは大野峠まで行かず、手前で左折して芦ケ久保へ向かって降りてしまった。

多くの山歩きの人たちがいたので、バイクは少々気が引けた。中には自転車を押して登って来る人も。降りるにつれて寒さが気にならなくなり秩父市内まではくると寒さを忘れて元気になり、秩父市内で熱いうどんでも、と思っていた気持ちも忘れてしまった。そのせいで、2キロほど体重を減らした。肌着と皮膚の間がすき間が多くなったような感じが実際したものだ。

高麗川源流まではたどり付けなかったが、かなり峠近くまで水量の豊富な谷川が続いており、上から見る限りは、そのまま飲めそうな透明度を保って流れていた。おそらく、飯ごうで米を炊いても問題なかろう。しかし、どうしてこんな山からこれだけの水量が出てくるかは不思議だ。山肌にしみ込んだ雨水だけでなく、どこかに湧水ポイントでもあるのではないだろうか?

昨日、変な心を起こして、またミラクルパワーを全部着けて軽く燃費を計ったら、何と11キロ代となって、慌てて外した。今日はそれで、全行程をノーマル走行したのだが、調子は大変によく感じても、今年1月のレベルしかでなかった。どうも、一時期のモータロイもどきの効き出し感は失せてしまって、昔となんら変わらない感じ。それで、こんどは、また気が変わり、にんじん君だけまた着けて測定したら、最近の値とかわらない15キロ弱が得られた。ミラクルパワーを着けたときと少ししか感じが違わないのに、この差は何なのか、まったく理解に苦しむ。投入後ようやく4000キロを超えた。リヤタイヤのスリップサインも、そろそろはっきり出掛かってきたところ。交換もまじかだ。25000キロは走った。

なかのひと

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