月曜日, 9月 24, 2007



昔、ポール・ボネなるペンネームで「不思議の国・日本」とかいうタイトルの、このデュラン・れい子さんの本に似た、おそらく在日フランス人が書いただろうと思われる本を愛読したことがある。シリーズで数冊は出たようだったが、三冊までは買った覚えがある。

しかし、二冊目か三冊目あたりで、どうもマメに本が出てくるし、フランス人がこんなに熱心に書くだろうか!?という疑問に襲われ、急に熱がさめた。イザヤ・ベンダサン著「日本人とユダヤ人」は出てすぐに買ってよんだが、やはり日本人(山本七平氏)だとわかった。

そこでためしに、http://ja.wikipedia.org/wiki/ポール・ボネ
で検索した結果をみると、題名は「不思議の国ニッポン」で、著者は作家・評論家の藤島泰輔氏だという。
う〜ん、やはりそうですか?

その点、デュランさんの本は、初めて書かれたものらしいが、中味の印象は全体として似ている、といえなくもない。

黒人にも偏見を持たなかった信長、という項目では、何度も体を洗わせてそういう色だとわかると、近習に取り立てた、という。本能寺で、信長とともに討ち死にしたらしい、とは前日テレビで紹介していた。

義務教育の開始も、フランスに続いて、日本が二番目に早いと言う。1881年のフランスに遅れることわずかに5年だそうである。それで、そのことを知らないヨーロッパ人にそのことを話すと、みな仰天するらしい。
そこで、フランスのモットーは、自由・平等・友愛だが、では日本は?と聞かれると言う。

現在の憲法にはないが、7世紀にはもう17条の聖徳太子憲法の話しをするらしい。そこでもまた驚かれるという。

自衛隊をめぐる禅問答

「な〜んだ、やはり日本には軍隊があるじゃないか」とある朝新聞を読んでいた夫(スエーデン人、オランダ生まれ)が突然大声を出した、という。

港湾エンジニヤである氏は、1974年に来日し、青函トンネルの工事現場を視察したり、関西国際空港予定を視察したりしていたそうだ。着物姿の女性が少ない、とがっかりしていたので、ある晩靖国神社の盆踊りへさそった、と言う。

翌日会社でこのことをまわりの日本人に話したら、なぜそんなところへ?といぶかしげに理由を聞かれた、と言う。

それで、まわりにいろいろなことを聞いて帰ってきて、「日本人は、軍備にお金をかけないから、こんなに発展できるんだ」と思っていたらしい。

それで、なんで、日本軍のかわりに自衛隊があるんだと教えてくれなかったんだ、ということになったらしい。

その頃、日本からきた人が、さらに自衛隊の戦車は方向指示器がついてて、燃料タンクが小さいので、途中で燃料切れになったら、スタンドで給油しないといけない、などと教えたらしいが、まともには信用されない、日本の事情らしい。

ドイツの憲法は日本の(アメリカ製)憲法とたいして制定後の年数はかわらないらしいが、40回以上改正をおこなった、という。日本は1回もないというと、馬鹿にするなと怒り出すという。今のドイツ憲法は侵略戦争はしない、という条項があり、国際法より優先するというので、ドイツは反対したそうだ。

そして、ドイツはヨーロッパと一体なのだと強調するらしいが、ドイツと戦った国々は、いまだにドイツを許さないそうだ。

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