水曜日, 7月 04, 2007



2006年12月の発行だが、私は2007年2月の第4刷版を最近購入した。副島氏の「次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた」を買おうと県内の本屋さんまわりをしているとき、見つけた。

埼玉にきて、東京と一番の違いは、昔から探す本が滅多にないことである。大半の人が都内で用を足してしまえるからだろうが、文化的落差と当初は感じたものである。事実、副島氏の本も、新宿紀伊国屋へよったら、あっさり見つかった。

「アメリカの日本改造計画」には、副島氏も、上述のロックフェラー関連本の翻訳を踏まえて書かれておられるので、おおよそのことは推察できた。

「世界覇権国家アメリカから見透かされる日本」というタイトルで書かれている。



副島氏は、2006年のアメリカの中間選挙の結果を踏まえて、2008年の大統領選も民主党で決まりのような前提であるかに見えるが、在米の日高義樹氏は、どちらかといえば逆の見方のように思えた。

アメリカが、民主党政権へ移行するらしいことは、御自身の前述の出版本の影響が強く出て、すべて仕組まれていてそうなるという前提で、日本にも民主党政権が2008年ごろには誕生しかねない口吻である。

また、安倍政権は、アメリカから日本を軍国的方向に持って行こうとしている政権として、民主党、共和党の両方向から疑われている。北朝鮮に強く出ろ、と後押ししているのはネオコンといわれる連中だけだと。

安倍政権が長続きしないと彼は見ている。憲法改正を3年先まで延ばされたのは、アメリカの意向だとも。
東アジアのことは、アメリカと中国が決めるから、日本はじっとしていろということが今回はっきりした、と。以前から副島氏が言い続けてきたことで、サンケイを始めとする勇ましいことをいうグループは狼狽えている、とも。

「ーー破壊して作り直す戦争経済」に日本が巻き込まれるーー

「2001年九月十一日の米中枢TERO事件もアメリカの権力内部が加担した自作自演劇だったことが、アメリカ国民の民主党系の人たちにもだいぶ浸透していて、ワシントンやニューヨークでは表に出てきませんが、地方局レベルでは、わいわい書かれています」と。わたしも、一昨年あたりから検証ビデオや、中丸薫女史の著作などで知っていたのだが。




安倍政権が長持ちしないで、民主党政権になったとして、顔ぶれがひどく、非常に(日本が)心配だとおっしゃる。

日本のマスコミは、日本国民の洗脳を行い、北朝鮮の核実験直後から軍事貢献しないといけないと煽っている、という。次は出版界があぶないという。・・・   ・・・

ーー「冷酷な事実にたちむかうために知っておきたいこと」ーー

・・・私は、アイピーアール(太平洋問題調査会)をもっと研究しなけらばならない、と考えています。
戦前ここで、オーエン・ラティモアとかアグネス・スメドレーといったアメリカ左翼の研究者やジャーナリストたちが、ロックフェラー財団とかカーネギー財団のカネをつかって、中国共産党の支援をやっていた。

ゾルゲ事件で処刑された尾崎秀実とスメドレーもここで接触していた。岩波書店系進歩主義の元祖でマッカーシーに追いつめられて自殺した日本史研究家のハーバート・ノーマンもここのメンバーでした。

これらの共産主義運動を操ったロックフェラーも何と共産主義者でした。ロックフェラーは毛沢東や、スターリン、ヒットラーまで操った。ロックフェラーが中国共産党に中国大陸を支配させることに決めた。



それに対して、蒋介石の中国国民党を支持する勢力が猛烈に反発したのが、マッカーシズムだった、ということらしい。

私はそういう大きな世界規模の真実がどんどんわかるようになりました。私に対して日本の論壇はほとんど封殺状況です。・・・「正論」・「諸君!」派の保守言論人が哀れでならない、と結んでいる。どうします?、名指しされた古森義久さん。

サンケイ新聞は、慰安婦問題などは収まらず、今後ますます広がり、それに対して日本政府はなすすべがない、という。マイク・ホンダは単純な男で操られている、と言う意味のことも書かれている。副島氏流にはさすがに言わないが、これもアメリカの奥の院で仕組まれて、日中対立へと誘導する起爆剤なのかもしれない。

数学者の藤原正彦先生も、日露戦争後、二年後に対日戦争を勝つべく研究をスタートさせ、38年かけて、ほぼ目論見どおり日本を敗戦へと追い込んだ、という。副島氏なども、何年かけても当初の目的を達成するよう動かしえる資金力と計画があれば、もくろんだ通りの戦争へと日本は突入せざるを得なくなる、とも別の所でかいている。平和のときこそ、起こるべき戦争の研究をしなければならず、それにはまず歴史から学び、諜報活動にカネをかけるべきだ。

唐突かもしれないが、脱北家族が日本総領事館へと駆け込んだ事件も、阿南大使更迭を目論んで起こされた事件と言う。騙しあいが国際外交の場という現実を、久間さんも、任命者もお忘れでは!?。

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