息子と私とオートバイを見たときは、このバイクが毀れた後で、ヤマハのナナハンに移行したころだった。

このバイク、結局、タイミングチェーンの弛みを調整するために、チェーンに押し付けられている金属とゴムでできた弓形の
ソリのような部品が、突然いくつかに分断してしまい、チェーンが弛み、タイミングが狂い、ピストンとバルブが衝突するくらいの
狂いを生じさせ、走行中突然エンストしたのだった。仕方なく、何キロか中継地まで押して帰り、家へは電車で帰った。

まだ、2万7000キロほどで、ピストンなどはまだ工作した跡がスカート部あたりには残っていた。それで４サイクルは、意外なところが
寿命に影響すると思った。修理できない状態ではなかったが、ツーリングクラブ「風」の仲間で、ＧＸ750を取り換えたいという人がいるというので、国領あたりにいるという彼の仕事場へ、中継地で採れたのタケノコを持って、売ってくれるようお願いに行った。

それで、下取りにだしたナナハンをそのバイク屋さんから、ローンで購入した。



ナナハンとくらべると、もちろん非力だったが、このＣＢで二人乗り（家内）で赤城や榛名湖へ泊まりがけで行った思い出バイクだった。風には、両方で参加した。回すというか、吹かす歓びがあった。それで、ＣＢ７７（250かと思った）で息子を乗せてアメリカ各地を走ったという、筆者への共感がすごくあった。